男の子は緊張がピークに達すると、変顔をしたくなる

小﨑恭弘

叱られた時、男の子は笑ってごまかそうとしがち。でも、それには理由があります。
※本稿は、小﨑恭弘著『男の子の自立を決めるお母さんの叱り方』(PHP研究所)より、内容の一部を抜粋・編集したものです。

小﨑恭弘 (こざきやすひろ)
保育学者。大阪教育大学教育学部准教授、NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科を修了後、関西学院大学大学院人間福祉研究科後期博士課程を満期退学。西宮市市役所初の男性保育士として採用される。市役所退職後、神戸常盤大学を経て、現職。著書多数。

男子は緊張がピークに達すると、変な顔をしたくなります

叱られている時、子どもはごまかそうとします。ヘラヘラ笑ったり、「ブーッ」などと意味のないことを言ったり、変な顔をしたり。特に男の子は、場面の転換や緊張する場面がとても苦手です。

夫婦間でも思い当たることはありませんか?ここ一番という時に、夫が席を外したり、ふざけたりして、「人が真面目に考えてるのに、なんであなたはいつもそうなの!」と頭にきたという女性は少なくないと思います。

言い訳めいていますけれど、男ってそういうところがあるんです。緊張に耐えられなくて、その空気をどうにか打ち破ろうとして、ちょっとふざけてみる。それが余計に女性の怒りをかうという悪循環です。

子どもからすると、一方的に怒ってる人や叱ってる人と向き合っていると、「このまま、どこに連れて行かれるんだろう」と不安になるんですね。

そこでバランスをとろうとする行為なんですが、怒っている側からすれば「ふざけるな」という話です。ただ、叱られている子どもがヘラヘラしているのは、彼らなりの処世術であることはわかってやってください。

「ああ、バランスをとろうとしてるんだな」と思えば、カーッとなる気持ちも少しは鎮まるのではないでしょうか。

そのうえで、「今から大事なお話をするから、ちゃんと聞いてね」と、前置きをしてから話してあげてください。

その時、やはり落ち着いたトーンで話すことが大事です。すると、子どもは「あ、いつもとなにか違う」と察知するはずです。「いつもと違う」と思わせられたら、ふざけも収まり、話がスムーズに通るでしょう。

つい言ってしまう言葉…「なにを笑ってるの!」

こう言いかえてみて!…「今は、笑う時じゃなくてお話を聞く時」


男の子の自立を決めるお母さんの叱り方
小﨑恭弘(保育学者)
「コミュニケーション力」「自分を愛する力」「やり抜く力」「楽しむ力」「耐える力」「助ける力」――叱り方を変えれば、男の子の自立に必要な6つの非認知能力が身につきます。