子どもの「ダダこね」には必ず理由がある!?
年齢別 子どものわがまま、グズグズの特徴を知ろう
ダダこねを通し、子どもは必要な力を身につけていきます。
子どものわがまま、グズグズは親にとってみれば悩みの種ですが、幼児期から自動機にかけての自己主張を通して、子どもは年齢にふさわしいふるまい方や、大人や仲間との関係を築いていきます。幼児期後記になると、ありのままに自己主張していたこれまでとは違い、自分の感情をコントロールしながら自己主張する仕方を学んでいきます。
・0~3歳…一直線のダダこね
自動販売機の前で「ジュース!」としゃがみ込んだり、歩いている途中で「だっこ」と道にひっくり返って泣いたり、できないのに「自分で」とやりたがったり。周りが見えず、自分の思いをがむしゃらに通そうとします。
・3~6歳…関係のダダこね
「こっちがいい」と言った後に「こっちはいやだ」と言うなど、ころころ意見が変わり親を翻弄します。親しい人に自分の感情をぶつけて相手の気持ちをつなぎ止め、心から甘えられる関係かを確かめているのです。
・6~9歳…回避のダダこね
苦手なこと、不得意なことを回避するために「今、しようとしていたのに」など屁理屈を言うようになります。また、「どうせボクの気持ちなんかわからない!」とひがんだり、恨みがましいことを言ったりします。
わがままを言う時の子どもの心理
子どもの心の声を、しっかりと受け止めましょう。
わがままは子どもの心のメッセージです。ダダこねという行動でしか表わせない気持ちがあるのです。
「待っていてね」「なぐさめてね」「大好きって受け止めてね」「心配ないよ、ここは安心だよって抱きしめてね」「見ててね」「一緒にやってね」「手伝ってね」「すごいって認めてね」……。あなたは心のメッセージを、どのくらい受け止めることができているでしょうか。
・一直線ダダこねの場合…「してくれるよね!」
素直な感情です。泣いたり騒いだりして自分の思い通りになることを経験した子どもは、自分の要求を通すために最も効果的で確実な手段として「やって、やって」と自分の要求を訴えます。善悪の判断がないので要求はエスカレートします。
・関係のダダこねの場合…「僕のこと、好き?」
相手がどこまで自分の気持ちを受け入れてくれるのか、相手は自分にとって常に安全と安心を提供してくれる心の拠り所となるのかを試しています。愛情を確かめるための甘えと自立の狭間で、心が揺れ動いています。
・回避のダダこねの場合…「大丈夫かな……」「できるかな……」
子どもの心は不安でいっぱいです。てこでも動かない頑固さは凍りついた心の表われ、グズグズした屁理屈は失敗したらどうしようという弱気な気持ちの裏返しです。「気づいて」「僕のことわかって」というメッセージなのです。