「さくらんぼ計算?」「こんなの習ってない!」 親が知らない今どきの小学生の算数
2ケタでも4ケタでも応用がきく「さくらんぼ計算」
まどろっこしいやり方だな……と感じましたか?
ですが、この「さくらんぼ計算」の考え方が理解できれば、さまざまな応用がきくのです。
たとえば、2ケタ+2ケタのたし算も、このさくらんぼ計算でラクに解けるようになります。
・76の下にさくらんぼを書き、76を5と71に分けて中に書く
・45と5を足して、50
・50とさくらんぼの残りの71を足して、答えは121
いかがでしょう。
さらに、この方法は、もっとケタの多い計算にも応用できます。
1000や10000などのキリのいい数から引く計算が苦手な子は多いものです。なぜなら、くり下がりがややこしくなるからです。
一方、「1000から引くこと」は「999から引いて1を足すこと」と同じであることを利用すると、次のように、くり下がりがない計算になり、ラクに解くことができます。
さくらんぼ計算は、こうした「数のまとまり」を感覚的に理解するために役立つ方法なのです。
これなら、暗算でも簡単に答えを導き出せるでしょう。「さくらんぼ計算」を初めて知ったという保護者の方でも、「たしかにこれは便利なやり方だ」と感じたのではないでしょうか。
このように、指導内容は時代とともに変わっていきます。学校の授業で教わったやり方を聞いてみたり、最新の「学習指導要領」に沿った参考書を用意してみたりなどして、保護者のみなさんも、お子さんと一緒に「学び直し」を楽しんでみてはいかがでしょう。
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