押しつけはNG!子どもが読む本は自分で選ばせて
対象年齢にまどわされない
書店や図書館の子どものコーナーの書棚には、日本や外国の名作や絵本、図鑑や画集まで、多種多様にそろえてあります。見れば見るほど、大人も子どももどれがよいのかわからなくなってしまうのではないでしょうか。
そのとき、つい親が目安にしてしまうのが、本や書棚に書いてある対象年齢です。「0〜2歳」と書いてあると、「うちの子は2歳だから、もう赤ちゃんぽくてダメかな?」と思い、選択肢からはずしてしまうのです。
でも、ちょっと待ってください。対象年齢はあくまで目安ですので、こだわりすぎて、名作といわれる本を選択肢からはずしてしまうのはもったいないことです。子どもが読みたいと言ったものが、そのときの適性と思うようにしましょう。
親が楽しそうに選ぶと子どもも楽しい
子どもが本を選ぶのを迷っていたら、「これは野ねずみのきょうだいのお話よ」「これはぞうさんが幼稚園に行くお話」などと、親が本のはじめの部分を読んであげたり、あらすじを伝えたりしてあげるとよいでしょう。
「これは、お母さんがおばあちゃんに読んでもらった絵本。懐かしいわ」「お父さんが子どものころに読んだ本まだあるんだ」など、親のエピソードを伝えてもよいでしょう。子どもの本を探しながら、親がついつい楽しんでしまうことがありますが、それはとてもよいことです。
子どものために本を探している親が、あまり楽しそうに見えないと、子どももつまらなくなってしまいます。逆に、親が楽しそうに本を探している姿を見て、「本は楽しいんだなぁ」と、本に興味を持つようになるのです。