ガミガミしなくてOK!感情的にならずに上手に伝えるヒント

園田雅代

「上手な怒り方」のための4つの心得

少しだけ心に留めておけば、怒り方を変えられる4つのことを確認しましょう。

1.ヒステリックに、感情的に怒らない

怒りの感情に任せて言葉をぶつけるだけの怒り方はNGです。ヒステリックに怒られると、そのことだけが子どもの心に刻まれてしまい、肝心の「何がいけなかったか」が届かなくなります。

2.子どもを全否定したり、誰かと比べたりしない

「あなたはダメな子ね」と人格を全否定したり、「お兄ちゃんはできるのに」「クラスの○○ちゃんはできるのに」と誰かと比べて叱ったりすると、子どもの自尊心を傷つけます。

3.長々、クドクドと言わない

子どもは、言われたことをその場で覚えて行動する脳の「ワーキングメモリー」の容量が大きくありません。クドクドと長く言われると、何を叱られていたのか忘れてしまい、逆効果です。

4.反応が期待通りでなくてもよしとする

「わかった」「気をつける」など、期待通りの反応が言葉や行動で返ってこなくても、叱られた内容を子どもは理解しています。期待通りの反応があるまで叱るのはやめましょう。

3歳、7歳がチェックポイント! 反抗期の子どもの特徴を知りましょう

・3歳の反抗期:自我が出せるようになった証

3歳になると言葉で気持ちを伝えられるようになり、自分でやりたいといった意思、意欲も育ってきます。「イヤダ」「キライ」が増える、うまくできないのにやりたがる、お母さんの思い通りに動いてくれないなど、いずれも自我が育ってきて、意思表示ができるようになったということなのです。

子どもがちゃんと育っている、あなたの子育てがちゃんと実っている証なのです。一般的に4歳をすぎる頃には、落ちつきます。

・7歳の反抗期:世界が広がり、家族を客観視している

小学校に通い出す7歳は、子どもの世界が一気に広がる時期です。世界が広がることで、親や家族を客観視できるようになり、「これがこうなると、こうなる」など物事を論理的に意味づけて考えられるようにもなります。

それがときに口答えや、へ理屈のように聞こえてしまうこともあるので、お母さんがイラだつことも。しかし、その裏には、子どもなりの論理があることを理解してあげましょう。大体、小学校4年生になる頃には、落ちつきます。