ガミガミしなくてOK!感情的にならずに上手に伝えるヒント
【シーン4】思い通りにならないと、モノに当たる
思い通りにいかないことがあると、モノを蹴ったり、たたいたり。「そんなことしたらダメよ!」と言っているのに聞きません。このまま乱暴な子になってしまわないか、心配になります。
・伝えるヒント:子どもの不満を探り、気持ちを聞く
ちょっと思い通りにいかなくてモノに当たるわが子を見ると、心配になりますね。でも、イライラしている様子が見られたら、もしかすると、心の中に満たされない何かがあるのかもしれません。
急に当たり始めたときなどは、「そういえば最近、忙しくてちゃんと向き合ってあげられていなかったな」など、日頃の接し方を振り返ってみてください。
特に3歳の子は、言葉でうまく伝えられなくて、もどかしさを感じている場合があります。「どうしたかったの?」と不満を聞き、「それがイヤだったんだね。でも投げるとイタイって泣いちゃうよ」とモノを擬人化して諭すとよいでしょう。
7歳なら「学校でイヤなことがあったの?」と具体的に言葉をかけて、「何かあったらいつでも聞くからね」と子どもを応援していることを伝えてください。
【シーン5】朝から晩まできょうだいゲンカが絶えない
たいしたことでもないのに、寄るとさわるときょうだいゲンカが始まります。「どうして仲よくできないの!」と怒ってばかりの毎日で、もう、うんざり。どうして仲よくできないのでしょう。
・伝えるヒント:わが家のルールを決め、始まったらその場から離れる
きょうだいゲンカは子どもの発達から見ると、思い通りにいかない相手とのコミュニケーションを学ぶ機会になったり、謝り方を覚えたりなど、必ずしも悪い側面ばかりではありません。
まずは「殴る、蹴るの暴力はダメ」「バカ、死ねの暴言はダメ」と、ここから先はやってはいけないラインを決め、「3回やったら、おやつなし」のようにわが家のルールを決めて、厳格に守らせてください。
日によって対応が変わるのが一番よくありません。そして、暴力、暴言が出ないうちは「ケンカも必要」と考えてみてください。
とは言え、毎日朝からケンカばかりだとお母さんも参ってしまいますね。ケンカが始まったら、「子ども部屋でやってちょうだい」と部屋に行かせたり、お母さん自身がその場を離れてしまうなどして、物理的に離れてしまうのがイライラせずにいられる最大のヒケツです。