【年代別】子どもの成長に合わせた「早く」の伝え方、サポートのコツ

河井英子

子どもの年齢、成長段階によって、言葉の理解と行動の早さには違いがあります。そのことを理解した上で接しましょう。

※本記事は、『PHPのびのび子育て』2013年8月号より、一部を抜粋編集したものです。

河井英子(武蔵丘短期大学教授)
東京都内の教育委員会教育相談室で長年相談員を務め、現職。子どもの心をテーマにした健康の心理学、発達と学習の心理学が専門。

1~2歳 言葉で指示せず、手伝いましょう

子どもはまだ自分のことが自分でよくできません。着替えもうまくできませんし、やっとスプーンとフォークでこぼしながら食べられるようになったぐらいでしょう。

もちろん、お母さんの言葉を理解できないこともあります。でも、お母さんの顔色で何となくいいことか悪いことかを感じています。ですから、お母さんがいつも顔をしかめて「早く!」と言うことの弊害を考えてみましょう。

3~5歳 子どもに任せ、見守りましょう

この年齢では、自分のことは自分でやろうとします。自分ですることに興味があるのです。うまくできないことも多いですし、もちろん早くもできません。それでも「自分でする!」と主張します。

もっとも親がじれったい思いをさせられる時期でしょう。でも、子どものこの「自分でやりたい」という気持ちを大切にすることで、将来の自立心が育つと思ってください。