「早く!」と「ダメ!」は子どもの可能性をつぶすNGワード

河井英子
2023.03.29 13:52 2023.03.23 15:48

子どもを叱る母親

早く!と言いやすい親の特徴

子育てに効率を求めていませんか? 現代のお母さんたちは多様な仕事や役割を持ち、多忙です。できるだけ効率よく仕事を片づけたいと思っています。

そのため、子育ても1つの仕事と思い、子どもの行動にもつい効率を期待して、「早く」を要求してしまうのでしょう。自分自身の余裕のなさや、焦る気持ちを子どもにぶつけてしまっているのかもしれません。子どものペースよりも、自分の効率を優先していることに気づくことが大事です。

ダメ! と言いやすい親の特徴

子どもを自分の分身と思っていませんか?「ダメ」と子どもを制止しやすいお母さんは、心配性であったり、完璧主義の傾向が強いことが特徴として挙げられるでしょう。

子どもの行動を見ていると、つい危なっかしくて心配になったり、自分の基準とかけ離れていて、「ダメ」と注意してしまいます。子どもは親の思った通りに動くもの、自分の子どもなのだからできるはず、と考えてしまうのかもしれません。

「口ぐせ」が子どもを変えます! 親の言葉が子どもに与える影響

お母さんの顔色や言葉は、子どもの心に深く影響しています。大げさに言えば、親の一挙一動に喜んだり傷ついたりしているのです。でも、子どもは自分の感情をうまく表現できないので、親は子どもの気持ちを見落としやすいのです。

「早く!」 ばかり言っていると、こんな子になります!

しゃがむ女の子

・「言われなければ何もできない子」に
自分で「これをしよう」とか、「どうやってやろうか」などと考える前に指示され、急かされてしまうので、子どもは自分で考えて行動する機会が持てません。親に言われることが当たり前になって、自分から動こうとはしない子になってしまいます。

・「自分の行動を振り返らず投げやりな子」に
「早く」と急かされるので、とにかくその場をやり過ごそうと、物事を適当にこなしてしまいます。たとえるなら、引き出しに畳んで入れるのではなく、ただ放り込んでいるような状態です。大きくなると、ずさんな行動が目立つようになるかもしれません。

・「落ち着きのない子」に
子どもに落ち着きがないと言って心配するお母さんはたくさんいますが、実は、親が「早く早く」といつも急かしているような子に、そういった特徴が見られることが多いのです。親の思いとは裏腹に、子どもを落ち着きのない子にしていると言えるでしょう。