「子どものお金の使い方」に親が口出ししない方が良い理由
成功経験と失敗経験をバランスよく
これはある一面では事実です。だから、「子どもには成功経験をどんどん積ませましょう」と言う人はいくらでもいます。
最近の親の9割が、「わが子に失敗をさせたくない」と言います。かわいいわが子が転んで怪我するのを見てられないから、子どもがつまずく前に失敗の原因になりそうな石をとりのぞこうとします。
そんな親の援助つき、セーフティネットつきの成功に何の意味がありますか? 失敗を回避して子どもは傷つかずにすんだかもしれないけど、逆に「俺って、何でもできる」とカンちがいさせることになりませんか?
成功はいいこと、失敗は悪いこと。そういう単純な思い込みがあると、子どもの失敗経験を成長の機会としてとらえることはできないでしょう。
人間は、痛い目にあって大事なことに気づきます。成功経験と同時に失敗経験も重ねることで、よりよく成長できるのです。ノーベル賞を受賞した科学者たちは、まちがいなく人一倍、失敗経験を重ねているのです。