「ほめ方」を変えればいい性格になる!

高橋愛子
2024.11.01 10:33 2023.03.23 16:29

【理由2】自信がもてるようになる

トランプで遊ぶ親子

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自分の話や気持ちを聞いてもらえない子は、何をしても認めてもらえないと感じ、そんな自分はダメと、自分を信じることができなくなっていきます。「自分は自分でいい」「自分は正しい」という確信や自分を信じる力がもてなければ、生きる礎となる自尊心も育まれません。

自尊心をもつ上で欠かせないのが、好かれている、認められているという精神的安心感です。この安心感はほめられることで「自分は大丈夫」と思い、感じることから生まれます。

もし子どもがすねたり、駄々をこねたりしたら「なんで嫌なのかな?」と気持ちを聞いてあげましょう。子どもの心が落ち着くと次は何をすべきか「考える力」が出てきます。

不安定な心をすっきりさせて、さらにその小さながんばりや成長に対して「あなたはすごい!」「よくがんばったね」「お母さんはうれしい」などといっぱいほめましょう。

何かにつけてほめることで、子どもは自分自身が大好きになり、自信や、自尊心がもてるようになります。心のエネルギーも大きくなり、困難があっても、自らの力と可能性を信じて生き抜いていく強さが育っていきます。

【理由3】安定感と思考力が育つ

勉強する子ども

ほめられると、子どもは「自分はとても大事にされている」「おかあさんは味方をしてくれている」と感じます。自分は1人じゃない、味方をしてくれる人がいるんだと大きな安心感をもつことができます。それが「みんなに支えられている」という思いにつながり、人間関係を築いていく際の力になっていきます。

人を大事にできる基本は、自分が大事にされていることです。たっぷりほめられ、たっぷり味方されて大事にされた子は、人を大切にします。

また自分に誇りをもつことができますから、カッとするようなことがあっても、「自分としたことが、これしきのことでカッとするなんて恥ずかしい」と思うようになります。

こうして、感情コントロールができていくのです。感情が安定したとき、自分の思考力が育ち、考える力が芽ばえます。

ほめられるというのは己の存在価値を大きな喜びとして味わえる経験です。自分が好きで、自分を信じられることで脳もよりよく育ちます。「ほめる」ことは、思春期に至るまでの心と脳を育む、大事な大事な栄養素になるのです。