息子が妹に対抗意識を燃やす~子育て相談室
高橋愛子先生からのアドバイス
――気絶するほどほめて、心を喜ばせましょう
妹が生まれたとき、お兄ちゃんは3歳。まだお母さんの膝に座っていたい時期に座れなかった寂しさを埋められずにいるのでしょうね。
お兄ちゃんはフルコースの料理で言えば、前菜しか食べていない状態。モヤモヤした気持ちを抱えていることが妹と張り合う理由です。「ボクが一番だよ!」は、「お母さんに一番に愛してもらいたい」という心の叫び。ですから満たされない思いを満足させることが大切ですよ。
◎「さすが、お兄ちゃんね!」
下の子が寝た後に抱きしめて「あなたが一番はじめにママの子になってママを幸せにしてくれてありがとう。世界一大好きだからね」と言ってください。
競争させたときは「さすがお兄ちゃんは早い!すごい!」といっぱいほめてください。長男長女の気持ちを認め、存分に喜んであげることが大切です。
心が満たされていると、聞き分けがよくなり、きょうだい間の問題はほとんど解決します。妹を思いやる気持ちをもたせたいなら、まずは上の子を優先して存分にかまってあげてください。
いっぱい抱きしめ、気絶するほどお兄ちゃんの大好きなところをほめることです。「あなたが優しいから妹もいい子になったわ。ありがとう」という言葉もお兄ちゃんを育てる言葉になりますよ。