朝なかなか起きません~子育て相談室

高橋愛子

高橋愛子先生からのアドバイス

――幸せな気持ちで眠れるよう、寝る前の儀式を大切にしましょう

「明日も起きられなかったらどうしよう」といった圧迫感や不安感があるまま眠りにつくと、体は寝ていても頭が寝られず、寝起きも悪くなります。ですから大切なのは、お子さんが安心してわくわくしながら幸せな気持ちで眠りにつけるようにすることです。

◎「大丈夫! あなたは早起きになった!」

楽しい思いができる言葉をたくさんかけて、ほおずりしたり抱きしめたりすることを寝る前の儀式にしてみてください。

まだ起きられていなくても、「大丈夫! あなたは早起きになった!」と過去形で心を安心させ、幸せな気持ちで寝かせましょう。そして朝はカーテンを開けて太陽の光を部屋に入れ、「朝よ! 今日も楽しいことがたくさんあると思うわ!」と気持ちよく起こしましょう。

「起きない」と否定で話すと、起きられないことにとらわれてしまいます。さらりと「起きられて、たいしたものね!」と言い続けてみてください。時間に左右されると焦りがお子さんに伝わっていきます。言葉がけにゆとりをもち、「大丈夫!」とご自分に言い聞かせて起こしてみてください。

寝る時間を今までよりさらに早くすることもお子さんと相談なさってみてはいかがでしょう。