脳科学的には何が違う?キレやすい子と落ち着いた子
脳科学的に見ると「落ち着いた子」に問題がある場合も!
これは何も特別な能力ではなく、先に述べたとおり、人間は1歳になる前から自分の感情を制御できるようになります。その後、3歳ぐらいまでの間に、適切な環境の中でにきちんと脳が発達するように育つと、その後は意味なくキレることはなくなります。
知能が発達した子ほど、意味をもってキレるようになります。今ここで自分が感情を爆発させればお母さんがかまってくれるだろうとか、周りの人たちが自分に利益になるようなことをしてくれるんじゃないか、などと考えてキレるのです。
親御さんとしては、理由などどうでもいいから、とにかくキレてほしくないでしょうし、感情も爆発させない子のほうが育てやすくてありがたいかもしれません。
しかし、人間は感情の生き物なので、感情を出さなかったり、感情が動かないのは大問題です。喜怒哀楽がなくなり、思考もできません。衝動性が見られないのは、好奇心が乏しいとも言えます。
「うちの子はいつもおだやかで助かる」と安心している人も、子どもの感情がちゃんと動いているか否か、見極める必要があります。