9浪して分かった「浪人する人、現役合格する人」のマインドの違い

濱井正吾
 

「おいしい話には裏がある」を念頭に置く

受験は辛く過酷なものです。

大勢の受験生が、毎日の熾烈な競争に逃げたくなった経験があるでしょう。

そんな状況のときこそ、志望校に行く決意を惑わせる甘言が四方八方から襲ってきます。

「この参考書に変えたら成績が爆伸びした!」
「受験はこの記憶法で偏差値が上がる!」
「秋までサボっても3ヶ月でMARCHは余裕!」

皆さんも一度はYouTubeやTwitter、あるいはnoteなどでこの類の言葉を見たことがあると思います。しかし、苦難から逃げて楽そうなものに飛びついたが最後、堕落への道に一直線です。

努力ができる人間はこうした言葉を簡単に信用しません。辛いときこそ理性を保ち、やってきたことを続けられる人間こそが真に優秀な人間で、何をやっても大概うまくいくのです。

弱っている人間を見ると、つけ込む方はどこにでもいます。甘い汁をちらつかせる人間みんなが純粋な悪人ではありませんが、人を取り込むことで利益を生むから言うのです。

広告からリンクに飛ばせて書籍を売りたい、経営している塾の集客をしたい、SNSのフォロワーを増やしたい…そうした欲望に基づいた意図がたいてい存在します。

甘い言葉で自分に都合よく解釈させようとするのは、洗脳して自分に都合よく動かそうとする人間の常套手段です。餌えさを撒かれて釣られた魚のように、後で悪い大人のまな板の上にのって初めて気づくといったことがないように気をつけましょう。

浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと
受験人口の減少や大学は誰でも入れるなどの言葉が言われて久しいが、それでも有名大学を中心に実質倍率3倍以上の大学が多数あるなど、多くの現役生や浪人生が厳しい戦いを強いられている現状がある。本書は「多浪生である著者に学ぶ、受験においてやってはいけないこと」をまとめた一冊。自身も多浪生であった著者や友人の多浪生が実際にやってきたことであるため、説得力があるものである。

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