子どもの好奇心を育てる図鑑活用法
勉強が好きになる近道は、子どもの知的な好奇心を育てること。そこで、大いに活用してほしいのが、図鑑です。
※本記事は、「PHPのびのび子育て」2019年4月号特集「7歳までが勝負!「学力」が伸びる小さな習慣」より、一部を抜粋編集したものです。
【筆者紹介】親野智可等 (おやの・ちから)
教育評論家。23年間の小学校教師経験を活かした的確でわかりやすいアドバイスには定評がある。全国各地の小・中学校や幼稚園・保育園のPTA、市町村での教育講演会も人気。著書に、『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』(PHP研究所)など多数。
図鑑をみながら親子と会話をすると…
親はみんな、わが子に「勉強が好きで、よくできる子」になってほしいと願っています。そのために大切なのは、生活の中で知識を増やし、知的な好奇心を育てることです。そこで、ぜひ活用してほしいのが図鑑です。
家中の至る所に図鑑を置きましょう。食べ物、生活、乗り物、昆虫、動物、魚、植物、アニメキャラクターなど、いろいろな図鑑を見ながら、子どもは言葉を覚え、知識を増やします。すると、知的な好奇心が育って、ますます知りたくなります。
それに、図鑑を見ながら親子で会話するのは、とても幸せな時間です。幸せを感じながら知的な活動をすることで、「知ることは楽しい」という認識が強化され、勉強が好きになります。
わが子に合った図鑑の選び方は?
図鑑を選ぶとき、まず大切なのは、子どものレベルに合わせることです。難しすぎるものを与えられて「つまらない」と感じると、子どもは図鑑が嫌いになってしまいます。
また、子どもが興味をもつものを優先することも大切です。乗り物が好きなら乗り物図鑑から始めます。親が読ませたいものより、子どもが読みたいものを選びましょう。
それによって図鑑が好きになったら、他の分野にも広げます。幼児の場合、生活の中でよく接している食べ物や生活用品などから入るとよいでしょう。後述にもあるように、テーマ型図鑑なら誰でも楽しく読めます。