子どもの頭脳スペックを上げる! 5つのマジックワード
子どもを賢く育てるにはどうしたらよいのでしょうか。この記事では、子どもの脳を鍛える「5つのマジックワード」を紹介します。
※本稿は、石田勝紀著『中学受験に合格する親子の「魔法の会話」』(PHP研究所)より、内容の一部を抜粋・編集したものです。
石田勝紀 (いしだ・かつのり)
教育評論家。20歳で起業し、学習塾を創業。その後、中高一貫私立学校の常務理事に就任し、大規模な経営改革を実行するとともに教師の指導力を高める。講演会や企業での研修会は毎年150回以上にのぼる。教育デザインラボ代表理事、都留文科大学特任教授。
考える力が身につく会話=読解力を高めるための会話
「考える頭脳」をつくることで、考える楽しさを知ることができます。
しかし、多くの子どもたちは、日常この考えるという絶好の機会に恵まれることが少なく、それが知的好奇心の芽生えを阻んでいることが少なくありません。それはなぜかというと、ある”問いかけ”がされないからです。そのある”問いかけ”をされないと、人は考えることをしないからです。
それを私は「頭脳のスペックをバージョンアップさせる5つのマジックワード」と呼んでいます。通称、これらが「賢い頭脳をつくる問いかけワード」です。
勉強ができる子たちは、これらの問いかけを自らに問うことができるのです。自問自答しているのです。これが頭脳のスペックが高い子の正体です。中学受験においては、このスペックが偏差値と連動しているといっていいでしょう。
しかし、多くの子どもたちは、勉強自体がつまらないもの、やらねばならないことであると感じているため、自問することすらしません。
そこで、周囲の大人(指導者や親)がこのような問いかけをしてあげることで、自然と考える習性が身
につくというものです。この「自然と」という部分が大切です。特に、勉強に対して義務感や、倦怠感、否定的見方を持っている子には、勉強以外の分野での会話で使うといいでしょう。
そうすることで、物事全般にわたって、「考える」という習慣ができるようになります。これができると、勉強も生活の一部であるため適応していくということです。
では、その5つのマジックワードをご紹介しましょう。
「要するにどういうこと?」
「例えばどういうこと?」
「他にはどんなことがあると思う?」
「なぜだと思う?」
「どうすればいいと思う?」
この5つの問いかけを普段の何気ない会話の中でしてあげるといいでしょう。そうすると、問われた子どもは自然と、頭が動き出し考える力と、ついでにクリエイティブな感覚が身についていくようになります。
それではこの5つの言葉について説明しましょう。