子どもの頭脳スペックを上げる! 5つのマジックワード

石田勝紀(教育評論家)
2024.11.01 10:34 2023.04.03 16:47

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【3】「他にはどんなことがあると思う?」

これは、話題を水平展開させるときに使います。話があまりに抽象的すぎるときには「例えば?」と聞いて具体例が出てきますが、ひとつだけでなく、他にもあるかどうか聞いてみましょう。これはボキャブラリーを増やすことや発想力を高めることにつながります。

【4】「なぜだと思う?」―Why ?

この言葉は、理由や背景を考えさせるときに使います。

ロジカルシンキングでは、「なぜ?」は非常に重要なキーワードです。これまで、私は、この「なぜ?」という言葉を使って、子どもたちの考える力をつけてきました。

考える頭脳をつくる上で最も重要な言葉です。「何? what」「誰? who」「いつ? when」「どこで? where」や選択肢問題の「どっち? which」という問いは、学校ではよくされます。

しかし、「なぜ? why」という問いはほとんど教育現場ではなされないのが現実です。この「なぜ?」という問いこそが、勉強で最も面白い部分であるにもかかわらず。もったいないことです。

【5】「どうすればいいと思う?」―How ?

これは方法を問う言葉です。「では、どうすればいい?」と聞かれて、はじめてクリエイティブな力が出てきます。または、「あなたはどうしたいの?」と聞けば、他人事から自分事になります。

ロジカルな世界では、分析や表現ばかりが強調されがちですが、「では、どうすればいい?」と問うて、ポジティブな未来へと誘導してあげることで、より実践性が増してきます。未来と現実をつなげるための、唯一の言葉です。このマジックワードは勉強の場面以外でも、実生活でも役に立つことでしょう。

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中学受験に合格する親子の「魔法の会話」
石田勝紀(教育評論家)
勉強しろ、と言わなくとも子どもが自ら積極的に勉強するマジックワードが満載。毎年2500人以上の相談を受けてきた著者の実例を開陳。