中学生の子「スマホほしい」 親はどう応えれば正解?
2023.04.13 13:45
2023.04.13 13:28
相手が納得するまで説明する力
親にも根気がなければできませんが、中学生の男の子にとっては、正直めんどうくさいことだったでしょう。しかし、振り返ってみれば、何かしたいことや欲しいものがあれば、理由をきちんと言葉で伝えなくてはならない、というルールは、自分を育ててくれたと息子さんは言います。
「相手に何かを求めるなら、相手が納得するまで説明するのは、家族全員に求められていることでした。両親も、何か提案をする際は現状の不満を説明し、どう変えたいか、解決策は何か、そのためにどう協力してほしいかなど、具体的に話してくれた。だから僕も素直に協力できたし、そういうやりとりの経験は、大人になって社会に出た今も、すごく役に立っていると思いますね」
フラットさが「かぞくかいぎ」の利点
家事の負担が誰か一人に偏っているから手伝ってほしい、部活を辞めたい、学校や仕事で悩んでいる。
普段の会話では、つい深刻になったり、互いの主張がぶつかってけんかになったりするようなことでも、かぞくかいぎの場では不思議と感情的にならずに伝えられた、と中川家の三人は口を揃えます。
信頼しあえる関係をつくったうえで、お金のこともオープン話し合うる。それが自然に親が子どもに伝えられる最大のお金教育なのかもしれません。
『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密』(白夜書房)
多くの家庭の「かぞくかいぎ」を取材し研究してきた著者が、「かぞくかいぎ」を経て変化してきた家族の実例を紹介。うまくいく「かぞくかいぎ」のコツもお伝えします。