スウェーデンの家庭に学ぶ「親がやってはいけない」子育てとは?
スウェーデンの子育てが重視すること
それでは、スウェーデンの子育てはどんな感じなんだろう?
もちろん、スウェーデンが日本よりも優れているとか日本の方が劣っているとかではありません。純粋に気になった私は、彼女へ逆にたずねてみました。
彼女の答えはこうでした。
スウェーデンでは、わが子に対して「これをさせなきゃ」「あれもさせなきゃ」という発想よりも、「これをしてはいけない」「あのようなかかわり方はよくない」という発想のほうが強いとのこと。
そして、親としてわが子に「やってはいけない」子育てをやらないだけで、あとはわが子に委ねて、自ら育っていくことを信頼するだけなんだそうです。
私は、やっぱりここでも衝撃を受けてしまいました!
「親」という漢字は、木の上に立って子どもを見守るという意味合いから生まれた漢字でしたよね。昔の人はうまいこと言うなぁと思いますが、いま、こうやって子どもを信頼し、離れたところから見守っている親御さんはどれぐらい日本にいるんでしょう…。
スウェーデンの子育てと全く同じ発想と方法を日本でもやりましょうとまでは言いませんが、私は「やってはいけない」子育てという言葉に、やたらと興味をそそられてしまったわけです。
「やってはいけない」子育てとは?
「やってはいけない」子育てって、一体子どもに何をやっちゃいけないんだ!? みなさんはイメージできますか?
これまた彼女に尋ねてみたところ、かえってきた答えを聞いて、私はとてもスッキリしました。
答えは、「子どもの権利」をまもること!
なんともシンプルな答えですね! しかし、いざ子どもの権利をまもろうとすると、それはそれで気を付けなければならないこともあるんですよね。
奇しくも、この2023年4月よりこども家庭庁ができ、これまで以上に子どもを中心に据えた国にしていこうという方針が出されました。そして、このタイミングで「こども基本法」も正式にスタートすることとなりました。
このこども基本法こそ、子どもの権利をまもっていくための法律ともいわれているのをご存知ですか?
これからは、子どもの権利を私たち大人が知り、子どもの権利をまもることを当たり前にしていく…。それが結局のところ「やってはいけない子育て」をやらないことになるんでしょうね。
関連書籍
「やってはいけない」子育て 非認知能力を育む6歳からの接し方(日本能率協会マネジメントセンター)
「自分のしかり方はこれでいいんだろうか」「子どもにどう接したらいいのだろう」と感じているママ必見! 6歳からの子育てで「本当に大切にしたいこと」とは。本書では「やってはいけないこと=子どもの権利を侵害すること」として、やってはいけないことがどのようなことかを紹介するとともに、なぜそれを避けるだけで子どもの自己認識が変わり、自己肯定感や非認知能力が高まっていくのかを解説します。