小学生が勉強を習慣化するには?現役東大生に共通した「家庭のルール」

東大カルぺ・ディエム、西岡 壱誠

【悩み】毎日、ダラダラしがち。時間を上手に使うには?

机の前にいるのにボーッとしていたり、テストの前日になって、慌てて勉強して時間切れになったり……。「時間をもっと上手に使ってほしい」とお子さんに感じたことはありませんか。どうすれば時間の使い方が上手くなるのでしょうか?

【悩み】なかなか勉強を始めない……

【解決策】勉強時間は、「夕食前」に固定する

・タイムリミットがあると集中できる

勉強時間を固定することは、多くの東大生の家庭で実施されていたようです。81%の東大生たちが、「小学生の頃、放課後から夕食の間に勉強した」と回答しました。小学生の間は、夕食の後は自由に遊んで、勉強もそれでおしまいにしておくのです。

ただし、やるべきことを終わらせなくてもいいということではなく、宿題や日々の勉強は「放課後から夕食までの時間」に終わらせるというように、制限時間内に終わらせるように勉強する、ということをしていたわけです。

「夕食」というタイムリミットは、小学生にとって、わかりやすいものですね。このように毎日同じ時間に勉強をする習慣がついていれば、身体がそれを覚えて、勉強を自然と続けられるようになるわけです。


・メリハリをつけることで、「時間の使い方」がうまくなっていく
みなさんは学校のチャイムにはどういう効果があるか知っていますか?

あれは、「ここから先は休み」「ここから先は勉強」と、生徒たちがメリハリを持って勉強できる効果があります。時間をうまく活用するために重要なのは、このように「メリハリをつけること」です。

勉強するべき時間にちょこちょこ遊んだり、逆にテレビを見ながらダラダラ勉強したり、そういう生活を送っていると、うまい時間の使い方ができなくなり、よくないわけです。

だからこそ、勉強にも制限を設けるのです。
「この時間から、この時間までは勉強。でも、この時間は遊んでいい!」このように明確な基準があれば、「その時間で終わらせよう!」という気持ちになります。

東大生に行ったアンケートでわかったことは、「自主的に時間の使い方を管理している人が多い」ことでした。一例を挙げます。

・制限時間を設定して、家族に「リマインド」してもらっていた
・「見える範囲」に時計を置いておき、どれくらい休憩したかを把握していた
・一定の時間、スマホを禁止していた

時間の使い方が上手いことが東大生になるための第一歩といえるかもしれません。

考えてみれば、一般入試で必要な5教科7科目もしくは8科目を仕上げないといけないのですから、どの勉強にどのくらい時間をかけるか、といったマネジメントもできないといけませんよね。

東大生になる子の親御さんは得てして、子どもに「メリハリのついた時間の使い方」を学ばせることから始めているのかもしれません。

【まとめ】

・勉強の時間を「夕食前」に固定する
・メリハリある時間の使い方を身につける

【東大生の声】
・常に時計を近くに置いておき、「もうこれだけ経ったのか」と把握できるようにした。
・前もって時間制限を決めておき、家族に「〇〇分以上経ったら声かけて!」と言っておいた。
・勉強中はスマホを目の届かないところに置く。
・宿題を終わらせれば何をしてもいいことになっていた。宿題が終わっていないのに遊んでいると注意されたため、面倒くさくなって先に宿題を処理するようになった。

関連書籍


「自分から勉強する子」の家庭の習慣(すばる舎)

現役東大生75人にアンケートを取り、その結果を元に私たち東大カルペ・ディエムなりの考察を加えて、「どうしたら子どもがやる気になるのか?」「どうしたら自分から勉強するようになるのか?」、その秘訣を探りました。現役東大生ならではの「これがよかった!」「役立った!」という「生の声」をたくさんお伝えするので、読者の皆様のご家庭でも、必ずや役立つものが見つかるはずです。