子どもの成長を左右する「親の自己肯定感」…4タイプ別「楽しく子育てをする」方法

浮世満理子
2023.09.28 10:26 2023.10.30 11:50

笑顔の子どもと親

同じ出来事でも、人によって受けとめ方が違います。自己肯定感を高めて笑顔を増やすために、自分にはどのような方法が効果的なのかを確認してみましょう。あなたに当てはまる項目をチェックしてください。

※本稿は『PHPのびのび子育て』2021年1月号から一部抜粋・編集したものです。

監修: 浮世満理子(プロフェッショナル心理カウンセラー)
アイディアヒューマンサポートアカデミー学院長。カウンセリング、メンタルトレーニン グを通じて、子どもやアスリートの力を伸ばす、アイディア高等学院・アイディアメンタルトレーニング個別塾を開校。著書に、『グリット力を身につけ あきらめない理想の自分になる』(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。www.idear.co.jp

ポジティブ度をチェックしよう

夫婦の会話

設問Ⅰ
1. 自分の理解者には、心から感謝している
2. 忘れ物をしても、臨機応変に対応できるほうだ
3. 子どもを感情的に叱ってしまったときは、きちんと謝る
4. 「行きたくないなあ」と思う誘いは、うまく断る
5. 他人と比べず、自分のやり方を信じるほうだ
6. 自分の得意なものはこれ! とすぐに言える
7. 人のせいにすることは、ほとんどない

 

設問Ⅱ
1. ホームパーティーは好きなほうだ
2. おしゃべりが楽しくて、つい長話になる
3. 興味がないことでも、誘われると結構楽しめる
4. おいしいものなどをSNS に投稿するのが好きだ
5. 旅行では、観光名所に必ず行く
6. どちらかと言えば、スケジュールは埋めたい派
7. ママ友グループの情報交換は楽しい

設問Ⅰ、設問Ⅱそれぞれのチェックを数えてください。
設問Ⅰ・設問Ⅱともに4つ以上…A タイプ
設問Ⅰが4つ以上、設問Ⅱが3つ以下…B タイプ
設問Ⅰが3つ以下、設問Ⅱが4つ以上…C タイプ
設問Ⅰ・設問Ⅱともに3つ以下…D タイプ

A:視野が広い「たこあげ」タイプ

高い高いをする父と子

・小さな目標を立てて成功体験を積み重ねましょう

あなたは広い視野をもち、目標高く積極的に行動していくタイプ。気持ちの切り替えが早く、どんなときも笑顔で楽しもうとする前向きさがあります。お子さんに対しても、「やればできる!」と信頼していることでしょう。

お子さんにもチャレンジする力をもってほしいなら、小さな目標を立てて達成感をたくさん味わわせることが効果的です。たとえば、「歯みがきをする」など日常での小さな成功、達成をほめて一緒に喜ぶと、お子さんの自信につながり、親子で一緒にポジティブになっていきます。

B:芯がしっかり「こま回し」タイプ

微笑みあう親子

・親子で今日の出来事を振り返りましょう

あなたは人に流されずに自分の軸をしっかりともっているタイプ。「その子らしさ」を大切に育てているでしょう。一方で、必要以上に口出ししないので、いまいちあなたのポジティブさが伝わらずに、お子さんが不安に感じているかもしれません。

寝る前などに「今日、良いことは何があった? 悪いことはあった?」と親子で振り返ってみましょう。「嬉う れしかったね」「悲しかったね」と気持ちに寄り添って受けとめてあげる時間が、お子さんを安心させ、より良い親子関係を築くことにつながります。

C:失敗は許せない「羽根つき」タイプ

本を読む女の子

・「人は人、自分は自分」という意識をもちましょう

あなたは責任感が強く、手を抜かないタイプ。子育てに対しても「私がしっかり育てないと」と考えていることでしょう。ただ、つい人と比べてしまい「なんで自分はできないんだろう」と、悩むことがあるかもしれません。

もし人と比べて落ち込みそうになったら、「人は人、自分は自分!」「人と違ってもOK!」という意識をもちましょう。お子さんのできていないところが気になり落ち込みそうになったら、対策をお子さんと立ててみてください。親子で客観的に考えられ、前向きな気持ちに変わっていきます。

D:注意力のある「かるた取り」タイプ

笑顔の母と息子

・親子でほめ合う時間をつくってみましょう

あなたは思慮深く、細かいことに気づく気配りタイプ。お子さんに対しても、しっかりサポートしているでしょう。一方で、いろいろ気がつきすぎて、思い通りにできない自分にイライラすることも。そんなときは親子で「良い所探しゲーム」をして、ほめ合う時間をつくりましょう。

「今日、◯◯ちゃんは、どんなことを頑張った?」「それはすごかったね!」「ママはこんなことを頑張ったよ、ママのこともほめて!」と、お互いにほめ合うことで自然と笑顔が溢れ、親子ともに自己肯定感が高まります。