算数が得意な子に共通する力「数量感覚」を伸ばす4つの遊び方

小川大介
2023.10.02 15:48 2023.11.01 11:50

真剣な表情の女の子

子どもは自ら育つ力をもっています。それを引き出すのは、日々の「遊び」であり、親子で笑い合う時間です。本稿では、算数が得意な子に育てるために必要な「数・量感覚」を養うおうちあそびを紹介します。

※本稿は『PHPのびのび子育て』2021年3月号から一部抜粋・編集したものです。

小川大介(教育家)
京都大学法学部卒業。コーチングと学習タイプ分析を融合した独自ノウハウで受験学習、幼児からの能力育成、子育て支援で実績を重ねる。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。著書に、『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)など多数。
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「数・量感覚」を育てる

算数の問題を解く小学生

子どもと遊ぶときにやってはいけないのは、「正しい・間違い」で判断し、子どもの言動を否定することです。知識や経験がない子どもは、的はずれなことを言ったり、間違ったりすることがあります。そういったときに、「違うでしょ!」などと否定するのは避けましょう。

「なるほど!」と、まずは子どもの答えを受けとめてください。必ず子どもなりの考えや、間違えた理由があるからです。そこから会話を重ね、楽しい雰囲気で正しい知識を与えましょう。

今月の遊びで紹介するのは「数・量感覚」を育てる遊びです。「1、2、3」など数を数として覚えるだけではなく、そこに重さや長さ、広さといった「量」の感覚がともなうことで、算数力が育ちます。身近なものとつながった数・量感覚は、将来、抽象的に物事を考えるときに役立ちます。

数え上げ、数え下げ

抱っこされる子ども

→計算力のベースが育つ

【遊び方】
数え上げは、「1、2、3」と数字を親子で一緒に、もしくは交互に数え上げていく。最初は10までを基準にすればOK。100まで無理なく数えられるようになったら「100、99、98……」と数え下げに挑戦を。

数え上げは、100、1000などできればいけるところまで数えるとよいでしょう。子どもはまだ十進法がわかっていないので、「10、11、20……」などと間違えます。その場合は、「11の次はね、12なんだよ、次は13、じゃあ13の次は何かな?」と明るく教えましょう。繰り返しているうちに覚え、10が10個で100になるという十進法の数感覚が自然と身につきます。

【MEMO】1つ飛ばしや2つ飛ばしに挑戦!
慣れてきたら、「1、3、5……」など1つ飛ばしや2つ飛ばしに挑戦してみましょう。式を使わずに足し算と引き算をしていることになるので、計算力のベースがぐんと育ちます。

親指ゲーム

笑顔の母と息子

→足し算力がつき、思考力、記憶力がアップ

【遊び方】
イラストのように手を構え、順番に「いっせいのーで、2!」などとかけ声をかけ、かけ声と同時にそれぞれが2本の親指を好きな本数立てる。宣言した数と同じだったら勝ちとなり、勝ったら片方の手をおろして片手で続け、早く2回言い当てた人が勝ち。

単純ですが、とても盛り上がるゲームです。自分の親指は2本ですが、相手の親指を足せば本数が増え、自分が思う本数を出すにはどうすればいいかを考える過程で、自然と足し算をすることになります。「相手は何を出すかな」と推察したり、「さっきは何を出したかな」などと考えたりするため、思考力、記憶力も鍛えられます。

積み木いくつ分遊び

遊んでいる男の子

→かけ算や割合が理解しやすくなる

【遊び方】
積み木を使って、テレビや机、自分の足、お父さんの身長など、身近なものを積み木何個分か測る。

子どもは、自分の身の回りのことに興味があるので、身近なものを数で表現できるのは楽しく、「パパは積み木25個分!」など、はりきって測ってくれるはずです。積み木で始めて、次に定規を使って測るようにするといいでしょう。1つのものを別の基準の数に置き換える遊びは、かけ算や割合をやっていることになります。

ぴったり探し

笑顔の子

→小数点や分数が得意に!

「6cmを探そう!」など、その長さだと思うものをそれぞれ探してもってくる。もってきたものを定規で順番に測り、だれが近いものを見つけたか競争する。

【遊び方】
定規を使うと、何cm、何mmの話が出てきて、自然と小数点についても学ぶことになります。子どもが算数が苦手になるのは、たいてい小数、分数が出てくるときです。日常生活の中で何cm、mmに多く触れてきた子は、小数、分数をスッと理解でき、つまずきにくくなります。

【MEMO】 クッキングスケールを使っても!
定規以外に、クッキングスケールを使って、「120gを見つけよう!」と、重さで競争するのも楽しいです。また、パスタや小麦粉を120g出してもらうなど、子どもにお手伝いとしてやってもらうのもいいでしょう。