子どもの能力伸ばす「本気すぎるごっこ遊び」 驚きの効果を人気YouTuberが解説

おうちごっこ ヒロアキ
2024.12.20 11:59 2024.12.18 11:50

家族YouTuber「おうちごっこ」

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ごっこ遊びには、ただ楽しいだけではない、子どもの力を伸ばす嬉しいメリットがたくさんあるそうです。

YouTuber「おうちごっこ」のヒロアキさんは、小3の娘さんと奥さんの3人で、今も毎日ごっこ遊びを楽しんでいます。
家族とのごっこ遊びを極めたヒロアキさんの解説を、著書より抜粋しご紹介します。


※本稿は、おうちごっこ ヒロアキ著『家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集したものです。

おうちごっこ まーちゃん家の人物

家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生

家族総出でごっこ遊び
~擬似体験で想像力を育む ! ~

「ごっこしよう」と誘おう by ヒロアキ
仕事でロールプレイングってありますよね。本番前に職場で練習するもの。「ごっこ」もそれと同じです。ごっこなら失敗も許されますから。

家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生

家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生

想像できない物事は怖いもの
ごっこ遊びで擬似体験をし、安心させる

お子さんがはじめて注射をした、歯医者さんに行ったときのことを覚えていますか? 怖がって泣いてしまうのがよくあるパターンですよね。まーちゃんにとっても歯医者さんは、経験したことがないのでちょっと怖い存在になっていました。そこで、ごっこ遊びで擬似体験。楽しめれば、歯医者さんの印象が変わります。歯がぬけそうなときも、妖精が歯をぬく、ぬけた歯は妖精が持っていくという設定にすれば、ファンタジーな気分に。これはヨーロッパに伝わる話で、それを知ることも学びになりました。

経験したことのない物事で、ネガティブなイメージを持ったとき、ごっこ遊びはとても有意義になります。大人でもはじめての体 験は怖いもの。それでも人生のさまざまな経験や、情報収集によって不安を和らげていると思います。子どもにはその術がありません。言葉で伝えると、リアリティを感じられないことも。ごっこ遊びでの体験は、大人でいう経験に値するものかもしれません。なによりも遊びですから、楽しいんですよ。子どもだけでなく、大人も楽しめます。

小さな経験、成功体験の積み重ねで、子どもはあらゆる能力を伸ばしていく

食事において、子どもは最初、大人に食べさせてもらいます。次に手、スプーンやフォーク、箸へと進んでいきます。スプーンを使いこなせなければ、箸を上手に使えません。子どものあらゆる成長には段階があります。そして、子どもが求めているのは「できた!」という感覚。これは成功体験です。お店でなにかを買う場合、ごっこ遊びでの買い物が、小さな経験と成功体験になります。

お店ごっこは、準備から始まります。日ごろのお出かけでお店の様子を観察しており、それを家で再現します。店構え、商品の陳列、お金の準備、ときにはメニュー表の作成など、やることはたくさん。そして、店員になるか、お客になるかの役を決めて、楽しく遊びます。私が思うには、観察力、想像力、空間認識能力、整理力、コミュニケーション力、言語化能力、計算力、集中力、継続力などが養われています。ほかにも養われている能力があるかもしれません。経験を積んで、成功体験を得て、さらにあらゆる能力が育まれる、それがごっこ遊びです。

子どもが大人役に、大人が子ども役に
相手の立場になって考えられる

まーちゃんは、小学校に入る前には、さまざまな職業を体験しました。もちろん、ごっこ遊びでのことです。母親を演じるときは、きっと、みきちゃんがモデルになっていると思います。そのときの子ども役は私です。ごっこ遊びをしていると、「子どもは大人をよく見ているな」と感じます。子どもが演じることで、気づかされることも多々ありますから。また、子ども役では目線を下げるために、しゃがんで動きます。すると、子どもと同じ視界を感じることができるんですね。

ごっこ遊びであらゆる役を演じることは、その人の立場で物事を考えられることにもつながります。これは、子どもだけでなく、大人の学びでもあります。ごっこ遊びのきっかけづくりは私ですが、設定を考えたり、演出したり、ときには演技のダメ出しをしたりするのは、まーちゃんとみきちゃん。その映像を編集するのは、再び、私。ひとつのものをつくりあげる醍醐味も感じています。

まーちゃんから学んだこと

・家の中でさまざまな経験ができる

アニメキャラやヒーローのまねっこをすることは、どのお子さんでもありますよね。憧れるものを演じるのも楽しいです。ごっこ遊びでは、逆の発想も。例えば、節分のごっこ遊びでは、鬼役を私とまーちゃんが演じました。豆を投げられる鬼の気持ちを知ることができました。

“自分の気持ちを伝えること” 、“相手の気持ちを理解すること” 、これがあれば人生やっていけると思いませんか。最も価値のある経験は、人の心をわかろうとすること、そして自分の気持ちを伝えること。そのために必要な能力がプラスされていくものだと考えます。

・能動的なエンタメを知る

まーちゃんはお笑いが大好きです。動画で漫才やコントを見ることもあります。テレビゲームも好きです。ドラマやアニメも見ます。これらは、すべて受動的なエンタメですよね。ごっこ遊びもエンタメですが、自分が動い楽しむという、能動的なエンタメです。自分が動くからには、思考がフル回転。まーちゃんが21時には疲れてぐっすり眠れるのは、体も脳も心もエネルギーを使いきっているからかもしれません。能動的なエンタメを知ると、人を喜ばせたいという気持ちになるそうです。今となっては、友だちを笑わせることが、まーちゃんが学校に行くひとつの目的です。

・親子の距離がグッと縮まる

動画の視聴者さんから「演じるのは恥ずかしくありませんか?」と質問されることがあります。これは性分にもよると思いますが、“自分が経験した役を演じるだけ” と考えればハードルが下がるのではないでしょうか。ごっこ遊びは、日常の会話とはまた違った、コミュニケーションが生まれます。我が子の発見だけでなく、自分自身の発見もあります。お互いに刺激を受けて、親子の距離はさらに縮まっているなと感じています。

私は動画を配信していますが、その動画を家族で見るのも有意義です。何年か先に過去の動画を見ることも楽しみです。

家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生

ヒロアキのイケメンワード

家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生

「人生は自分で自分を演じるもの そこに恥ずかしさなど必要ない」

恥ずかしいという感情は、信念のともなっていない行動のみに生まれるもの。私は、妻と娘を笑わせるという信念を持っている。それが私の人生。そんな自分を演じているっていってもいいかな。

生きることに恥ずかしさなんてない。一生懸命に生きている人を誰が笑う? たとえ笑われたとしても、それは幸せな世の中になったと思えばいい。大丈夫、誰かが必ず応援してくれている。ファイト!

おうちごっこ ヒロアキ

おうちごっこ ヒロアキ

1992年、東京都生まれ。父・ヒロアキ、母・みき、娘・まーちゃんの3人家族のYouTuber。熊本県で暮らしながら、家族でのごっこ遊びやリアルすぎるおままごとの動画が人気を集めている。YouTubeの登録者数は97万人を超え、SNSの総フォロワー数は182万人に達している。

YouTube:@outiggko

家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生

家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生』  (おうちごっこ ヒロアキ/KADOKAWA)

ラッパー、歯医者さん、裁判官、アイドル…「ごっこ遊び」で想像力が育つ!

SNS総フォロワー数182万人超!
家族YouTuberおうちごっこヒロアキ氏の初著書が発売!

「子どもとどうやって遊んでいいかわからない…」
「子どもとどう接していいかわからない…」
そんな悩みを抱えたパパ・ママに向けて、お金も自信もなかったヒロアキ氏が発明した家族の絆の深め方を紹介します。

・子供がお風呂に入りたがらない時は?
・子どもが楽しく勉強するには?
・家族イベントの作り方
など…家族を笑顔にする32のミニチャレンジを収録。

さらに、イラストと4コマで親子の悩みもスッキリ解決!

コラムも充実し、子育てに悩んでいる方も、ファンの方もみんなが楽しめる一冊です!