「高2まで塾ナシ」から早稲田大学に現役合格できた人に聞いた勉強法

吉澤恵理
2025.01.11 16:08 2025.01.11 12:00

早稲田大学

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早稲田大学国際教養学部で学ぶKiyopiさん。高校3年生まで塾に通ったことがなかったKiyopiさんの高校時代の成績は、190人中100~140位くらいをいったりきたり。英語は唯一好きで勉強していたものの、国語の偏差値は38。

国際教養学部の入試制度では、「共通テスト2科目を各50点に換算し、合計100点」、「独自の英語試験80点」、そして「英語技能テスト20点」の合計200点で合否が決まります。

なんとしても国語を克服し、さらに英語技能テストにも挑戦する必要がありました。12月の最後の模試でもE判定だったKiyopiさんですが、諦めず入試まで勉強を続けた結果、第一志望の早稲田大学国際教養学部に現役合格を果たしました。

考えたのは効率の良い勉強法だといいます。Kiyopiさんの共通テスト・独自試験の対策について詳しくお聞きしました。(取材・文/吉澤恵理)

高校3年までは塾にも通わず、本格的な受験対策は遅かった

テストに挑む子ども

――高校まで公立だったそうですが、進学校だったのでしょうか?成績は良かったですか?

Kiyopi:小中学校は家から一番近い学校に通い、勉強よりも友達と遊ぶために学校に行っているような子どもでした。部活動や友達との時間を楽しみ、勉強はテスト前に一夜漬けで何とか「中の中」を維持する程度でした。

高校に進学してもそのスタンスは変わらず、2年生まで塾に通うこともなく、本格的に受験勉強を始めたのは高校3年生になってからです。高校は偏差値50程度で、進学実績はMARCH合格者が上位20%程度でした。僕の学年のときは、早慶上智に合格したのは6人くらいでした。

――高校3年生から受験勉強を始めるのは遅いのでは?

Kiyopi:確かに、受験生としてはかなり遅いスタートだったと思います。特に英語以外の教科には全く手をつけていない状態でした。高校3年生の4月から河合塾の「グローバルイングリッシュ」に通い、英語を本格的に学び始めました。ただし、塾で学んだのは英語だけで、他の科目は独学です。それでも合格できたのは、限られた時間を効率よく使い、戦略的に勉強を進めたからだと思います。

国語対策で意識した3つのポイント

吉澤恵理

吉澤恵理

1969年生まれ、1992年東北薬科大学卒業。薬剤師として長年医療に携わった経験から医療領域、また教育領域を得意とするジャーナリスト。メディアでの執筆、連載やTV出演など多数。プライベートでは、結婚、妊娠、出産、離婚、介護と様々な経験を経て、現在4人の子を育てるシングルマザー。