発達障害の子を麻布中合格に導いた親が「絶対にしなかったこと」
発達障害の息子を麻布中学合格へと導いた経験を持つ元テレビ東京アナウンサーの赤平大さん。著書『たった3つのMBA戦略を使ったら発達障害の息子が麻布中学に合格した話。』を発表した赤平さんに、「他の子とくらべない」ことの大切さを聞いた。
他の子とくらべずに、子どもが独自の道を歩むためのサポート
「子どもと一緒にいる時間が何より楽しいものなので、あまり他の親子が目に入りません。なので自分の子と他の子をくらべようがないといいますか」と笑う赤平さん。
「いかに他人とくらべないで独自で進んでいくか、というコミュニケーションは、他の家庭よりも多いと思います」と続けます。
とはいえ「奇妙な行動をしちゃうし、教室を飛び出して突然どこかに行っちゃう。立ち歩きも、空気読まない発言も多い。いじめもありました」というお子さんが自己肯定感を失わないようにするためにサポートしているそう。
「意図的に先取り学習をさせて資格を取らせることで、『この子はできる』ということを周囲に知ってもらいたかったんです」
子どもとの1対1のコミュニケーションから目標を設定
※写真はイメージです
実際に息子さんは小学3年生で数学検定の3級を取得し、中学3年生までの内容を終了。
「クラスメイトからも『赤平は勉強ができる』と自然に言われるようになり、それまであったいじめも減っていきました」
「例えば、スイミングが下手で、クラスメイトが泳げても、全然気にする必要はない。その代わり、明日は今よりも泳げるように頑張る、どうすればできるか考えよう、といった話をします」。
常に前向きな目標設定と具体的な行動計画を、息子との対話の中で見出してきました。
「くらべない」という生き方の原点
「僕自身が生きていく上で絶対に人とくらべないようにしています。くらべるべき相手は昨日の自分で、1時間前の自分、1秒前の自分には絶対負けないことだけは決めています」
この考えは、テレビ東京アナウンサー時代の経験から培われました。人気アナウンサーとの間にある越えられない壁に悩んでいた時期がありましたが、「彼らは彼らの戦場があって、僕は僕で戦える場所を探した方がいい」と気づいたことで、他人との比較から解放されたそうです。
この考えは、テレビ東京アナウンサー時代の経験から培われました。多くの人気アナウンサーを目の当たりにして僕は僕で戦える場所を探した方がいい」と気づいたことで、他人との比較から解放されたそうです。
「子育てについても、他と比較することなく向き合ってきました。子育てで困ることはあっても、それは発達障害だから困るというわけではない」と考えています。
常に目の前の我が子だけを見つめ、その子なりの成長を応援し、支える。赤平さんの「くらべない」コミュニケーションはすべての親子関係に良い示唆を与えてくれています。
たった3つのMBA戦略を使ったら発達障害の息子が麻布中学に合格した話。
発達障害のわが子を中学受験成功、麻布中学に合格に導いた元テレ東アナが、子どもに伝えた具体的な勉強法や生活のルール作り、伝え方までもわかりやすく解説します。生きづらさを抱える子どもの学習&生活支援に悩むすべてのパパ&ママに!