子どもが初めてウソをついたとき「親がやってはいけないこと」

一般社団法人Raise
2025.02.18 17:19 2025.02.19 07:00

真剣な顔の子ども

幼児など、子どもに対する犯罪のニュースを目にすることが増えています。親の目の離れたところで起るケースがほとんどのため、本人から言わなければ気づかずに終わってしまうことも。園や学校で起きる些細なできごとがきっかけで不登園や不登校になるケースも見られます。

日頃から子どもが本音を親に話せる環境を作っておくと、こうした事態も敏速に対応できるようです。『自分で決められる子になる育て方ベスト』(サンマーク出版)著者で医師の柳澤綾子先生にお話を聞きました。(聞き手・文/一般社団法人Raise)

子どもが本音を話せる環境づくりの基本 会話は親が1割子が9割

親を見上げる子ども

「今日ね、ゆりこちゃんがね、お砂場で作ったお城をね、僕がこわしちゃって、ケンカして、『えーんえーん』ってなっちゃったんだ」

幼稚園から帰ってきたお子さんがこんな話をした場合、あなたならどうしますか?

話を聞いて、「それはあなたがよくないよ!」と、つい言ってしまいそうですが、ここはグッとこらえてほしいところです。

小さな子ほど、話し方もしどろもどろになりますし、親が話しの要点を掴むのに時間がかかることもあり、夕食の支度など、何か忙しくしている時に話しかけられるとついついいらだった言葉でこちらが思うことをズバッと言ってしまうこともあります。

その気持ちもよく分かるのですが、こうして頭ごなしに親の意見を言われることが続いていくと、子どもは本音を言わなくなる可能性が増します。

柳澤綾子

柳澤綾子

医師・医学博士。東京大学医学系研究科公衆衛生学客員研究員。国立国際医療研究センター元特任研究員。年間500本以上の論文に目を通し、エビデンスに基づいた最新の医療、教育、子育てに関する有益な情報の発信に務めている。二児の子育て真っ最中。