親は育児を間違えてもいい! 「正解だらけ」の子育て方法
子育ての情報は、インターネット上に溢れています。たくさんの情報があって役に立つ一方、何が正解なのか分からなくなったり、子育てに自信が持てなかったりすることも。
育児の正解について、どのように考えたらいいのでしょうか? でんちゃん(著), きのこの子(イラスト)『子育てがラクになる魔法の言葉』から紹介します。
※本稿は、でんちゃん(著), きのこの子(イラスト)『子育てがラクになる魔法の言葉』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部抜粋・編集したものです。
Q. 子育てに自信がありません
「子育てに自信がありません。初めての子育てで、今まで子どもとかかわってきた経験もないし、周りに同じ年齢の子もいないので、私の子育てが正しいのか不安になります」
子育てを間違えたくないあなたへ
それはすごくいいことですね。
子育てに自信がないということは、我が子と初めての経験を一緒に味わえているということだから。
今までだってそうだったはずです。
あなたが初めて自転車に乗った時、あなたが初めて発表会でセリフを口にした時、あなたが初めて好きな子に話しかけた時、あなたが初めて彼氏と手をつないだ時……。
ドキドキして、「これでいいのかな?」なんて思いながらやってみて、それでもイメージ通りいかなくて……とても自信なんてなかったはずです。
でも、そのおかげで、今のあなたがいます。
そう考えると、その経験はとても大きな意味があると思いませんか?
親は育児を間違えてもいい
子育てもそれと一緒です。
初めてのことだから自信が持てない。
でも、だからこそ、あなたはお子さんと一緒にたくさんの「初めて」を経験できるのです。
好きな人と手をつないだあの日のように。
あなたが、お子さんと一緒に人生を歩んでいけることは、とても幸せなことだと思います。
たしかに、育児をしていると、周りの育児がどんなものか気になることがあるかもしれません。
基準は? 平均は? 普通は? と。
でも、あなたは周りの人たちの育児に囚われなくてもいいんです。
あなたのお子さんは、この世にふたりとしていないのだから。
僕たち親は、育児を間違えてもいいんです。
なぜなら、僕たち親の役割は、「間違えない育児をする」ことではなく、「間違えても幸せになれる」と胸を張ることだと思うから。
僕は、あなたがどんな育児をしていたとしても、あなたの育児を心の底から応援しています。
Q. 育児の正解が分かりません
「育児をしていると、情報が多すぎて何が正解なのか、何を信じたらいいのか分かりません」
育児の正解
「育児に正解はない」という言葉もあるように、今は情報が多すぎますよね。
正解がないのに育児をするということは、言い方を変えると、水のない砂漠をさまよっているようなものだと思います。
だから、こう言い換えさせてください。
「育児に正解はない」のではなく「育児は正解だらけ」だって。
あなたがつい子どもを怒ってしまっても、子どもの言葉をつい無視してしまっても、つい大人の都合で振り回してしまっても、あなたの育児がうまくいかなくったって、どんな育児をしていても、正解なんですよ。
お子さんが今日まで生きてこられたのは、誰のおかげですか?
お子さんが今日、生きて涙を流せるのは、誰のおかげですか?
他でもないあなたでしょう。
あなたの人生はあなたが選んでいい
だから、これだけは忘れないでください。
とてもとても大切なことです。
あなたの人生は、あなたが選んでいいのです。
どの情報を信じるか、誰の言葉を信じるか、その選択が、あなたとお子さんが豊かな人生を送っていくための、大切な道しるべとなります。
だから、あなたはこれから、自分にとって「心地のいい情報」を選んでください。
「情報」だけではなく、あなたが好きな人の「言葉」を信じてください。
あなたには、あなたのことを大切に思ってくれる人の言葉を信じる権利がある。
限られた人生の時間を使うなら、正解を探し続けるよりも、あなたを大切に思ってくれている人のことで頭をいっぱいにしてみませんか?
子育ての醍醐味というものは、今日も生きている自分とお子さんに、大きな大きな花丸をつけることなのかもしれませんね。
『子育てがラクになる魔法の言葉』(でんちゃん(著), きのこの子(イラスト)/日本能率協会マネジメントセンター)
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