発達障害の子育てで初めて知った「支援級と普通級を選ぶ基準」(もしかしてうちの子、発達障害!? 第9話)
私は、3人の子ども(小学3年生の男の子・年長の女の子・年少の男の子)を育てる保育士ライターです。小学3年生の長男は軽度発達障害で、今は支援級に在籍しています。今回は、息子が年長になり就学前に感じた不安についてお伝えしたいと思います。(連載「もしかしてうちの子、発達障害!?」第9回/写真はすべてイメージです)
保育園から渡された手紙「LD等通級指導について」
年長へ進級してしばらくしてから、教育委員会から年長児に向けて手紙が配布されました。「LD等通級指導についての説明会」に関するもので、おそらく年長児クラス全員に配布されていました。
療育へ行った際に同じグループの保護者の方に「この手紙もらった?」と聞きました。まだ手元にない人がほとんどでしたが、みんな「説明会に行こうかな」と言っていたので、私も説明会に参加することにしました。大きなホールを借りての説明会でしたが、会場はほぼ満席で「こんなにたくさんの人が子どもの就学に悩んでいるのだな」とびっくりしました。
「通級指導」というと、苦手な教科を個別で教えてもらえるというイメージがありました。しかし、私が住む自治体の「LD等通級指導」は学習のサポートというよりも、人とのコミュニケーションに関することや何か困った時にどう行動すれば良いのかといった生活に関するサポートを指すものでした。
ゲーム形式で「こういう場合はどうする?」「こういう時はなんと言えばいいのかな」といったコミュニケーションを取りながら、行動パターンを学ぶ内容でした。
専属の先生がいるかどうかは学校によって異なります。我が家の学校区は専属の先生がいない学校でした。専属の先生が配属されていない場合は、巡回で来られるのを待つか、LD等通級教室のある学校へ足を運ぶことになります。そして順番待ちをしている児童が多いという状況も知らされました。
「ただ、困ったことがあれば、いつでも周りにいる職員に言ってほしいことを児童には伝えているので、保護者の方も気になることは学校の職員に話をしてください」という説明がありました。このような先生方が学校におられるのであれば安心して過ごせるのになと感じました。
通学する学校へ連絡することの「緊張感」