5人中3人が海外留学!子どもが自分で伸びる“つるの家”の教育とは?

つるの剛士
2025.06.25 11:28 2025.06.27 11:50
つるのの恩返し
詠斗との初めてのサシ飲みで、彼の将来の夢を聞きました
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それぞれに夢中になれることを見つけ、なんと5人中3人が海外留学をしているという、つるの家の子どもたち。そんなたくましい5人のきょうだいを、つるの剛士さんは「信じて見守る」スタンスで育ててきたといいます。

家ではガミガミ言わず、比べず、期待しすぎない…一見ゆるやかで実は深い、つるの家の「見守り育児」に込められた思いとは?つるのさんの著書より抜粋してご紹介します。

※本稿は、つるの剛士 (著)『「心はかけても手はかけず」つるの家伝統・見守り育児 つるのの恩返し』(講談社)より一部抜粋、編集したものです。

子育ては「心配より信頼」

子どもたちのたくましい成長に自分も頑張ろうと思う

先日、留学先で20歳を迎えた長男・詠斗が、一時帰国しました。初めて二人で飲みに行き、彼の成人を祝って乾杯。息子と酒を酌み交わすのは僕の夢でしたから、念願が叶った瞬間でした。詠斗は「日本の教育が自分には合わない」と言って、中学卒業と同時に単身海外に渡りました。長女・うたは、幼少期からの夢を叶えるため、2025年から海外の大学で観光学を学んでいます。次女・おとは、中学1年生の途中から海外に行きたいと言い、同じく留学。今年、高校に上がった三女・いろは、とにかく勉強が大好きで、部活と勉強に明け暮れる毎日です。小学3年生の次男・絢斗はBMX、釣り、ボウリングなど趣味に一生懸命。

こんな風に、つるの家の子どもたちは歩んでいる人生も夢中なことも、五者五️様。彼らの成長と、生きる力のたくましさに驚かされるばかりです。中学生から親元を離れて一人で海外生活なんて、僕には絶対無理(笑)。本当にすごいと思います。親として、子どもたちが自由に好きなことをしていることが何よりうれしいですし、自分も頑張ろうと思います。

夫婦で教育や子育ての方針を話し合ったことがない

妻と僕で子どもの子育ての方針について、もめた記憶はありません。日頃の様子はSNSやLINEを通して積極的に共有していますが、妻との会話の多くは最近興味があることなど、お互いの話ばかり。子どもの話より愛犬の話の方が多いかもしれません(笑)。というのも、子どもの話は結局、「本人が決めるしかないね」で終わってしまうから。たとえば習い事なら、本人がやりたいことは、ひとまずやらせてみる。それで、もし続けたくないと言ったら、理由だけはしっかり聞きますが、「ま、向いてなかったね」とあっさりやめさせています。

僕ら夫婦のモットーは、子どもを「心配」するより「信頼」する。いい意味で子どもに期待しません。あの学校に入ってほしい、こういう仕事に就いてほしいとは思いません。他人と比較することもありません。子どもはみんな、自分で自分の道を見つける力、自分で育つ力があるからです。何より僕には、「ま、僕と美紀ちゃんの子どもだし、大丈夫でしょ」という根拠なき謎の確信があるのです。

もちろん、お子さんのことをついつい心配してしまう親御さんの気持ちも、とてもよくわかります。でも残念ながら、子どもは親の望む通りにはならないものです。行員の父を持つ僕が芸能界を目指したように、子どもには子どもの個性があります。5人のわが子も、同じ親から生まれ同じ環境で育ったにもかかわらず、得意・不得意、好きなことも様々。驚くほど異なるキャラクターをしています。そもそも、子育てに正解はありません。『全世界子ども共通マニュアル』なんてものも存在しません。だから僕は子ども一人ひとりを信じて、見守ることを大切にしています。子育ては「心配より信頼」、これに尽きると思います。

家は子どもたちの「安全地帯」

些細ですが、僕が心がけていることがあります。それは、「帰宅してきた子どもに対してガミガミ言わない」です。「ただいまー」と学校から戻った子どもが、カバンをポイッとソファーに投げ捨ててベッドへダイブ!なんてこともよくありますが、「おかえりー。お疲れさん!」と声かけだけして、𠮟らない(必要ならば落ち着いた時に伝えます)。子どもも日頃、学校や部活動といった子どもの社会の中で揉まれて疲れていると思いますし、帰宅してすぐガミガミ言われるなんて嫌ですもんね。少なくとも僕は嫌です(笑)。せめて家くらいは「心を緩めてもいい場所」、子どもたちの「安全地帯」であってほしい。そんな思いです。

つるの剛士

1975年生まれ。福岡県出身。神奈川県藤沢市在住。1997年「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を好演。2008にはバラエティ番組「クイズヘキサゴン」でユニット“羞恥心”を結成しブレイク。私生活では2男3女の父親で、芸能界初の男性育休を取得し、ベストファーザー賞を受賞。2022年には短期大学を卒業し、幼稚園教諭二種免許、保育士資格を取得。2025年に大学のこども心理学部を卒業し、認定心理士資格のための単位をすべて取得。非常勤の幼稚園教諭としても働いている。

X:@takeshi_tsuruno

Instagram:@takeshi__tsuruno

つるのの恩返し

つるの剛士 (著)『「心はかけても手はかけず」つるの家伝統・見守り育児 つるのの恩返し』(講談社)

人気絶頂時に芸能界では当時異例の男性育休を取得し、「イクメン」代表として取り上げられ、ベストファーザー賞を受賞。勉強好き、海外留学など、それぞれが好きな道を突き進み「生きる力」が強い5人の子。結婚20年を超えても仲良し夫婦。

令和家庭の理想像を地で行くつるの家ってどんな子育てをしてるの!?

本人のロングインタビューと母・3人の妹・愛妻・5人の子の徹底取材で、つるの家伝統の「手はかけずに気をかける」見守り育児と家族仲の良さの秘密が明らかに!
つるの剛士ってどんな父親?夫?息子?兄?つるの家総勢10名に赤裸々に語ってもらいました。家族からの通信簿、50歳を祝うメッセージなど、意外な真実とくすりと笑えるエピソードが満載です。

後半では、5児の父親であり保育士資格を持ち非常勤幼稚園教諭としても勤務する、つるの剛士の経験と知識を基に、子育てや夫婦関係のお悩み相談に対して、自身のエピソードを絡めながら実践的アドバイス。対談した知育ママインフルエンサーも、つるの剛士のアンサーに驚きと共感の嵐!
「生きる力」、「最強の自己肯定感」を育む“つるの格言”に注目!

「心配より信頼」
「子育てに共通のマニュアル本なんてない」
「負荷をかけて放っておくほうが豊かに実る!野菜作りと子育ては同じ」
etc.