この字がバツ? 先生で変わる「漢字の採点基準」と親はどう向き合うべき?

一般社団法人Raise・宮本さおり(聞き手・構成),すえこ(文)
2025.06.30 12:03 2025.06.30 12:05

漢字のテスト

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「漢字の宿題で、”とめ”や”はね”ができていないと、バツをつけられてしまう…」「そこまで厳しくする必要があるの…?」小学生保護者の間でよく聞かれる声です。

新しいクラスになり「去年は大丈夫だったのに、今年から急に厳しくなった」と、戸惑う家庭もあります。あまりに厳しいチェックに、漢字の勉強を嫌がる子も出てきています。そんな時、親はどのようなサポートをしたらいいのか。

『おうち受験コーチング』著者で、これまで3486人の家庭学習をサポートしてきた、
自宅学習のプロ・鈴木詩織先生に解決策を聞きました。(聞き手・構成/一般社団法人Raise・宮本さおり、文・すえこ)※写真はすべてイメージです

止め、はね、はらい…先生により変わる採点基準

鉛筆を手に勉強する男の子

漢字の宿題で、止めやはね、払いのわずかな違いにも、バツがつく。そんな細かい採点に、子どもがやる気をなくしてしまうこともあります。では、そうした採点基準は、どこまで共通しているのでしょうか。実は、文部科学省が細かく決めているわけではありません。

特に、公立小学校では、学校全体として統一されたルールはなく、先生ごとに判断が異なるのが実情です。つまり、「去年はマルだったのに、今年はバツ」ということが、普通に起こりえるのです。

前の先生が優しかった分、今年の先生が厳しいと、子どもにとってはショックです。

鈴木詩織

鈴木詩織

「おうち受験コーチング」代表。自宅学習の専門家。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。『おうち受験コーチング』(みらいパブリッシング)著者。12年にわたり学習コンサルタントとして3486人の家庭を訪問し子どものやる気を挙げてきた。プログラム受講生の95%以上が学習の習慣づけと成績UPに成功している。