「勉強しろ」と言えない父が自ら行動!つるの剛士が向き合った息子の中学受験

つるの剛士,ねね
「おバカタレントと呼ばれた僕が塾通い!?」
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お子さん4人が中学受験を経験したという、つるの剛士さん。つるのさんが子供たちに「勉強をしなさい」と言えなかった理由や、親自身が勉強に挑戦することで生まれた親子の新しい関係性とは?コラムニストのねねさんとの対談をご紹介します。

※本稿は、つるの剛士 (著)『「心はかけても手はかけず」つるの家伝統・見守り育児 つるのの恩返し』(講談社)より一部抜粋、編集したものです。

●ねね
高校生、大学生の3人のママ。コラムニスト。学生時代の塾講師と家庭教師の経験を活かし、出産後は幼児教育にコミット。子ども3人の中学受験の経験をインスタグラムやコミュニティで発信。現在もプロ家庭教師として活動中。
Instagram:@nene_juken_

Q.中学受験を前に「勉強は?」と口うるさくしてしまう

つるの家は末っ子以外4人全員中学受験をしました

ねね:私は子ども3人の中学受験の経験を基にSNSで発信しているのですが、中学受験を考えるきっかけや時期、準備方法は、それぞれの家庭で違うと思います。つるの家の中学校受験はどのようなものだったのでしょう?

つるの:結果的に、いま小学生の末っ子以外の4人全員が中学受験をしましたが、本人の「この学校に行きたい」という気持ちを最優先し、取り組み方は“四者四様“でした。やはり大変だったのが第1子の長男の受験。受験に限らず、全てが親にとっても“初めて“づくし。子どもと一緒に経験を重ねていく感じでした。

長男が通っていた小学校は高校までの一貫校でしたが、小学校から中学校に進学する際に試験があり、必然的に中学受験があったわけです。もちろん、近所の公立校など選択肢はいろいろとありました。ただ本人が「仲のいい友だちと同じ学校にきたい」と言うので、中学受験の準備をスタートさせました。

ねね:受験勉強は、進んでやるお子さんだったのでしょうか? 中だるみの時期や、さぼり始めた子どもへの声かけに迷うといったお悩みも聞きます。

おバカタレントと呼ばれた僕が子どもに「勉強しなさい」とは言えなかった

つるの:中学受験のスタートは切ったものの、息子ときたら勉強はしない、塾にも行きたくない……って言い出したんです。困りました。普通なら「何言ってるんだ、勉強しなさい!」って、一喝するところなのかな。でも、僕自身が学生時代、全く勉強をしなかったし、親からも「勉強しろ」と言われたことはなかった。まして、みなさんご存じの通り「おバカタレント」として世に出ていたこともある(笑)。そんな僕が、息子に「勉強しなさい」って言うのは、なんか違う。と思ったら、恥ずかしくなってきちゃって……。そこで「わかった、塾にはパパが行く! パパが勉強する」と、息子の塾に通い始めました。

ねね:つるのさんが息子さんの塾に? 大胆な行動です!

つるの:僕も、息子が嫌がる勉強ってどんなものか、塾ってどんな感じなのかと知りたくなったんです。塾での勉強はとても新鮮で、とにかく楽しかった。とくに歴史の勉強はおもしろかったですね。ロケで遺跡や城を見た時に、「これが、あの時代の……」と奥行きのある見方ができるようになりました。

そうしたら学びって、何歳になっても始められるし、遅くない。その気になった時でいいと思えるようになって、息子にも「勉強しろ」って言わなくなりました。僕は家で「大人の家庭教師トライ」のオンラインの授業も受けていたのですが、楽しそうに勉強する僕の姿に刺激されたのか、自然と息子もリビングで勉強するようになり、受験も乗り切ることができました。このリビングで勉強スタイルは、その後も定着して現在に至ります。僕が大学生になってからも、ダイニングテーブルでレポートを書いたり、試験勉強をしたりするまわりで、子どもたちも各々の勉強をするので、なんだかチームっぽい感じ。「勉強しなさい」って尻をたたくより、親が自分の資格や検定の勉強でも読書でも、楽しく学んだり、頑張る姿を見せたりするのがいいのではないでしょうか。

ねね:つるのさんの子育てで、いつも共通しているのは、子どもと同じ目線に立って物事を捉えること。親はついつい子どもに指示したり、先導したりしがちですが、子どもの自立に欠かせないのは、そのような目線なのだなぁと感じました。

つるのの恩返し

つるの剛士 (著)『「心はかけても手はかけず」つるの家伝統・見守り育児 つるのの恩返し』(講談社)

人気絶頂時に芸能界では当時異例の男性育休を取得し、「イクメン」代表として取り上げられ、ベストファーザー賞を受賞。勉強好き、海外留学など、それぞれが好きな道を突き進み「生きる力」が強い5人の子。結婚20年を超えても仲良し夫婦。

令和家庭の理想像を地で行くつるの家ってどんな子育てをしてるの!?

本人のロングインタビューと母・3人の妹・愛妻・5人の子の徹底取材で、つるの家伝統の「手はかけずに気をかける」見守り育児と家族仲の良さの秘密が明らかに!
つるの剛士ってどんな父親?夫?息子?兄?つるの家総勢10名に赤裸々に語ってもらいました。家族からの通信簿、50歳を祝うメッセージなど、意外な真実とくすりと笑えるエピソードが満載です。

後半では、5児の父親であり保育士資格を持ち非常勤幼稚園教諭としても勤務する、つるの剛士の経験と知識を基に、子育てや夫婦関係のお悩み相談に対して、自身のエピソードを絡めながら実践的アドバイス。対談した知育ママインフルエンサーも、つるの剛士のアンサーに驚きと共感の嵐!
「生きる力」、「最強の自己肯定感」を育む“つるの格言”に注目!

「心配より信頼」
「子育てに共通のマニュアル本なんてない」
「負荷をかけて放っておくほうが豊かに実る!野菜作りと子育ては同じ」
etc.