ミズクラゲ約400匹を網ですくう!サンシャイン水族館「国内最大級のクラゲ水槽」の大掃除に密着

nobico編集部

この記事の画像(15枚)

2011年のリニューアルオープン以来、コロナ禍や自然災害による臨時休館を除き、年中無休で営業を続けてきたサンシャイン水族館(東京・池袋)。そんな水族館が、2025年6月19日(木)に初の終日休館日を迎え、夏休み前の大掃除として年に数回実施される「落水清掃」が行われました。今回は、その大規模な清掃の裏側を取材しました!

落水清掃とは?

「落水清掃」とは、水槽から一時的に生き物を別の場所へ移し、水をすべて抜いて行う大掃除のこと。普段の清掃では落としきれない頑固な汚れを徹底的に除去するため、滅多に見られない貴重な光景が広がります。今回は、サンシャイン水族館館内1階「海月空感」にある国内最大級の「クラゲパノラマ」水槽の清掃に密着しました!

国内最大級の「クラゲパノラマ」水槽



横幅約14mを誇るこの水槽では、約1000匹のミズクラゲが展示されています。普段の清掃では、水を抜かずに水槽上部から柄の長い清掃道具でアクリル面をこすって汚れを落としているそうですが、今回の落水清掃では水を抜いて徹底的に掃除が行われます!



そのために、まず必要になるのが「ミズクラゲ」をバックヤードの水槽に移す作業です。柔らかい体のミズクラゲは、デリケートに扱うことが求められます。



飼育スタッフが水槽の中に入り、この日は約400匹のミズクラゲを網で丁寧にすくいあげていきます! 



すくったミズクラゲを、桶を使ってバケツにうつしていきます。





白く透き通ったミズクラゲがいっぱいに収まったバケツ。この日は体験学習にきていた学生の皆さんが協力して、バケツリレーで運んでいきます。



すべてのミズクラゲを移し終えたら、水槽内の水を抜き、複数のスタッフがアクリル面や水槽全体を丁寧にこすり洗いしていきます。



塩素を薄めた水をじょうろでまき、漂白・殺菌を行います。





塩素を十分にすすぎ、中和剤を散布、さらにすすいで、試験薬で中和が確認されてから新しい海水が注水されます。注水後、循環ポンプと水温調節機を稼働させ、翌朝にはミズクラゲが元の水槽に戻されます!

大水槽「サンシャインラグーン」の餌やり



「クラゲパノラマ」水槽の向かいにある大水槽「サンシャインラグーン」では、水槽内の砂の清掃、そしてエサやりが行われていました!



エサを持った飼育スタッフの周りには、たくさんの魚たちが集まってきています!



「サンシャインラグーン」水槽を上から見た光景です! 普段こちらでは「プレミアムエサやり体験」が開催されており、予約すれば魚たちにエサをあげるだけでなく、エサづくりなどの飼育スタッフの日々の作業を体験できる特別なツアーに参加できるそうです!



今回の落水清掃では、水族館の美しさと生き物の健康を守るために欠かせない、飼育スタッフたちの努力を垣間見ることができました。

池袋・サンシャイン水族館 https://sunshinecity.jp/aquarium/