宿題をやらない子を変える「20秒ルール」とは? プロが教える3つの仕掛け

熱海康太
2025.08.19 15:46 2025.08.20 12:00

宿題をやらないでスマホで遊ぶ小学生の男の子

毎日「宿題をやりなさい」と声をかけることに疲れていませんか?多くの親が抱える悩みですが、実はやる気に頼った従来のアプローチに問題があります。元公立学校教員として13冊の教育書を執筆し、現在は「先生の先生」として活動する私が提案するのは、環境づくりによる根本的解決法です。適切な仕掛けを整えることで、親の声かけなしに子どもが自然と宿題に取り組むようになり、親子関係も改善されます。

なぜ「やる気」だけでは宿題問題は解決しない?

学習塾で勉強する小学生

多くの親が宿題で困る理由は、「やる気さえあれば取り組める」と考えているためです。「今日は疲れているから」「気分が乗らないから」といった理由で宿題が後回しになり、結局親が継続的に声をかけ続ける悪循環に陥ってしまいます。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi