親子でべったりは子どもにとってもストレス あえて作りたい「ママフリーの日」
「あらゆる人間関係は人にとってすべてストレスの源」だと考える、エッセイストのあぴママさん。もちろん、親子関係も例外ではありません。
そんなあぴママさんがあえて作るようにしているのが、子どもがママからフリーになる「ママフリーの日」。ママが夜あえて一人で外出するこの日に、娘のあぴちゃんはどのように過ごしているのでしょうか。
あぴママさんの著書『母を生きのびる本』よりご紹介します。
※本稿は、あぴママ著『母を生きのびる本』(大和書房)より一部抜粋、編集したものです。
つくろうよ、ママフリーの日
こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、あらゆる人間関係は人にとってすべてストレスの源だと思います。たとえ対象が自分の子どもであれ、最愛の伴侶であれ、等分にすべてストレスの源です(ストレスというと悪ものにされがちですが、ほどよい人間関係にはむしろちょっとしたストレスも必要なのです)。
自分にとって他者がストレスであるのはもちろんだし、それは想像しやすいところですが、ここでは一歩想像力を進める必要があります。そう。他者にとってもあなたの存在がストレスである可能性を考えるわけです。もちろん夫婦関係でもこれは常に考えて、適度な距離とリフレッシュの方法は考えておいたほうがよいと思いますが、もっとも繊細にならなければならないのは親子関係です。
子どもに聞いてみましょう。「私の存在はストレスですか?」と。子はまず「はい、ストレスです」とは言わないでしょうね。ここに親子関係の非対称性が現れていると思います。要は、子は親からのストレスをはっきりと自認できないということです。できたとしても、言語化できないということです。だからこそ、親のほうが自分が子にとってハームフル(ある意味、害がある)である可能性をつねに考えておいたほうがいいのじゃないかなと思うのです。
おそらく自分が子にとってよくない影響を及ぼしている部分を認知できる親は稀です。私も自分の及ぼしている悪影響をすべて認知できているわけではありませんが、我が家の場合は、「少し私から離れる息抜きが必要なんじゃないかな」となんとなく思うので1ヶ月に1回くらいそういう時間を意識的に設けています。感覚的にはもう少し離れたほうがいい気もしますが、私も外に行くのが好きなわけではありませんし、今のところこの頻度です。あぴちゃんは楽しそうです。
あぴママ著『母を生きのびる本』(大和書房)
SNS総フォロワー18万人!多くの母たちを救ったあぴママの言葉。育児の鉄則をおいかけない、母のための全く新しい育児本です。