子どもの「口答え」や「ゲーム漬け」に潜む意外な気持ち…親ができる簡単な対処法とは?
「へりくつや言い訳ばかり…」「ゲーム漬け」と子どもの行動にイライラしてしまうことありますよね。
そんなママやパパの悩みを解決するヒントを、40年以上の幼児教育経験を持つ母と、モンテッソーリ教育で育ち現在子育て中の娘が紹介します。親子が笑顔で過ごせるヒントはそんなに難しいことではありません。著書から抜粋してご紹介します。
※本稿は、伊藤美佳、まなえ(伊藤愛恵)著『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの心が見える本』(Gakken)より一部抜粋、編集したものです。
へりくつや言い訳をすることが多い
【こんなときどうする?】
うっかりコップの水をこぼしてしまったり、お皿を割ってしまったり。それ自体は仕方がないことなのに、口が達者なのか、何かと言い訳が多いのが気になります。「絶対に自分は悪くない!」と思っているようです。なぜ素直になれないのでしょうか。
自分を守ろうと思っているのかも
自分を守るため、自分を保とうとするときに人は言い訳をします。それは子どもも同じ。根底にあるのは、「自分を理解してほしい、認めてほしい」という思いです。比較的「いい子」に多く、ママやパパが厳しいため、自分の評価が傷つくことが怖くて、自分をよく見せようと言い訳をしてしまうこともあるようです。
裏返せば、「自分のダメなところも丸ごと受け止めてほしい」と思っているのです。親からすると素直ではないと見えるかもしれませんが、子どものいいところも悪いところもそのまま受け止め、一緒に楽しく過ごす時間を増やすことで、少しずつ素直になっていくでしょう。
【こんなときに起こりがち!】
●ついうっかりミスをしてしまったとき
●友だちやきょうだいとケンカしたとき
●約束を守らなかったとき
●「これを言ったら怒られる」と思ったとき
【こうしてみよう!】
ダメなところもいいところも「丸ごと」受け止めて!
【ミカ先生のワンポイント!】
「できる子」を演じているときや、自信がないときも言い訳をすることがあります。
動画やゲームばかりで無気力・無関心
【こんなときどうする?】
保育園や学校から帰ってくると、お決まりのソファに座って、ゲームや動画に夢中。口をポカーンと開けて、何をするでもなく長時間過ごしている子を見ていると、心配で心配で……。
ボーッとして疲れを癒したいだけかも
保育園や幼稚園、学校で一日過ごす中、子どもなりに脳を働かせていて、いろいろなことを考えています。とくに「考える習慣」がついていない子にとっては、園や学校は「エネルギーを使う場所」なのです。家の中と違って自分で考えて行動しなければならないこともたくさんあります。
子どもは大人が思う以上に疲れているのです。読書や映画などと違って、動画や一部のゲームはより受動的。能動的に脳を働かせなくても済むのです。一日の疲れを癒すために動画視聴をしている可能性も高いでしょう。外で思いっきり遊ぶだけでも、脳の疲れには効果的。気持ちも晴れますよ!
【こんなときに起こりがち!】
●ママ・パパが忙しいとき
●習い事が多いとき
●園や学校でストレスが溜まっているとき
●ワンオペ育児のとき
【こうしてみよう!】
ストレスをためているようならたまには”ただ遊ぶだけの日”をつくろう!
【ミカ先生のワンポイント!】
子どもの予定を詰め込みすぎていないか、見直してあげることも大切です!
伊藤美佳、まなえ(伊藤愛恵)著『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの心が見える本』(Gakken)
モンテッソーリ教育にハーバード大学の理論を取り入れたオリジナルメソッドで、子どもの心の中が見えてくる。ママ・パパが「なぜこんなことするの?」「いたずらばかり…」と子どもの行動にイライラしてしまう本当の理由を、過去にさかのぼって解き明かす一冊。