思春期男子が口をきかなくなった時、上手な親が選ぶ「3つの対処法」

熱海康太

「子どもが『別に』『うるさい』しか言わない…」そんな悩みを抱える親は少なくありません。元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、思春期男子との接し方を解説。反抗的な態度の背景にある脳科学的な理由から、感情を受け止める具体的な声かけ、適切な距離感の保ち方まで、親子関係を良好に保つ3つのコツをご紹介します。

思春期の脳に起きていることを理解する

思春期の子どもが感情的になりやすいのは、感情を司る「扁桃体」が活性化する一方で、それをコントロールする「前頭前野」がまだ十分に成熟していないことが原因です。脳科学の研究によると、前頭前野は25歳前後まで発達を続けており、この時期の子どもは構造的に感情のコントロールが難しい状態にあります。

つまり、反抗的な態度は性格の問題ではなく、