10月でもまだ蚊に刺される? 医師も警戒する「秋にも元気な蚊」への対策
「蚊は夏のもの。秋になれば自然といなくなる」──そう考えている人は少なくありません。ところが最近、「10月なのにベランダで刺された」「公園でブンブン飛んでいた」という声が聞かれます。
実は、季節の移り変わりと都市環境の変化が、蚊の活動期間をじわじわと押し広げている可能性があるのです。猛暑が続いた夏の後、なぜ秋になっても蚊が元気なのか。今回は虫刺されの診療経験が豊富な、麹町皮ふ科形成外科クリニックの苅部淳先生に、秋の蚊の実態と対策について伺いました。(文・吉澤恵理)
都市の夜の暖かさが蚊の活動を長引かせる
――例年なら秋は、気温低下や日照時間の短縮により蚊が減ってくるはずなのに、なぜ蚊の活動が続いているのでしょうか?