「口数が減った思春期の息子」に親ができること 教師が考える”適切な距離感とタイミング”とは?

熱海康太
2025.10.23 08:52 2025.10.23 09:00

学生

「最近、息子が全然話してくれない…」思春期に入った息子の変化に戸惑う親は少なくありません。元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、思春期男子が心を開いてくれる親の日常コミュニケーション方法を解説。

適切なタイミング、説教しない姿勢、信頼関係の積み重ね、親自身の心の余裕など、良好な親子関係を保つ具体的な方法をご紹介します。

思春期男子が心を開いてくれる親の日常コミュニケーション方法

思春期に入ると、それまで何でも話してくれていた息子が急に口数を減らし、部屋に引きこもることが多くなって、親としては寂しさと不安を感じることが多いものです。しかし、この変化は成長の証であり、適切なコミュニケーション方法を身につけることで、息子との良好な関係を維持することは十分可能です。

話しかける適切なタイミングを見極める

息子を見つめる母親

思春期の男子とのコミュニケーションで最も重要なのは、タイミングの見極めです。不適切なタイミングで話しかけることで、息子の機嫌を損ね、コミュニケーションの機会を逸してしまうことが多いのです。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi