SNSで話題「小学生の二重整形」に医師が警鐘 成長期の美容整形リスクとは?
SNS上で「小学生が二重整形を受けた」とする動画が拡散され、賛否両論を呼んでいます。「かわいそう」「親は何を考えているのか」といった批判の声もあれば、「本人が望むならいいのでは」という容認的な意見もあり、社会全体で議論が巻き起こっています。近年、日本は「整形大国」と言われるようになり、SNS上ではキラキラ美容外科医が人気を集める現象まで起きています。
美容整形は一般化しつつありますが、その一方で「低年齢化」への懸念も高まっています。TVやSNSで活躍する同世代のアイドルやモデル、そして流行のメイクやファッション。その影響を強く受ける年頃の子どもにとって、外見への憧れはごく自然なことです。
しかし、ある日、わが子が「私も二重になりたい」「整形したい」と口にしたら親としては不安を覚えるでしょう。低年齢の整形手術は本当に安全なのかを竹内内科小児科医院院長・五藤良将先生に伺いました。(文・吉澤恵理)
揺れ動く子どもの気持ちにどう向き合うか
子どもが整形をしたいと口にしたとき、否定ではなく、気持ちを理解する姿勢が必要だと五藤先生は指摘します。
「『どうしてそう思ったの?』と理由を聞くことから始めてください。SNSや友達との比較、いじめなど、子どもなりに強い悩みを抱えていることがあります。否定されると、子どもは気持ちを隠してしまい、かえって孤立感が深まることもあるのです」
成長期に整形をするリスク
医学的に見ても、成長期の整形手術には慎重さが求められるため、そのリスクをお子さんに伝え、十分に話し合うことが大切です。
1. 成長期の整形リスク