上には勝てず、下には親を取られ…放っておかれがちな「真ん中っ子」が親元を早く離れる理由

きょうだいの真ん中に生まれた「真ん中っ子」。
手がかからずしっかりしているように見えて、実は人一倍、親の愛情を求めているかもしれません。
潜在意識の専門家・谷原由美さんが、真ん中っ子の特徴と、親が心掛けたい接し方について解説します。
※本稿は、谷原由美著『子どもの心に自信のタネをまく方法』(青春出版)より一部抜粋、編集したものです。
真ん中っ子さんの育て方

3人きょうだいの真ん中っ子さんは、独特の感性を持っていて、上の子とも下の子とも違う個性があります。
上の子に憧れながらも少し対抗意識もあって、でもすぐに下の子が生まれてくるので、愛情を独り占めした経験が少ないのです。
どういうことかというと、真ん中っ子さんが生まれたときにはすでにお兄ちゃんかお姉ちゃんがいるので、一生懸命対抗しようと頑張ります。力でも言葉でもかなわない上の子に対して一緒に遊ぼうとするなど、果敢に向かっていきます。お兄ちゃんお姉ちゃんからいじめられようが、おもちゃを取られようが、たくさんの刺激の中で頑張るのは、親に認めてもらいたいからです。
頑張っていたところに、ある日、第3子が生まれてくるわけです。小さな弟や妹は、頑張らないのに、なぜか親にかわいがられている。第1子の場合は、頑張らなくてもかわいがられている下の子を見て、「頑張らなくてもいいや」という方向に進んで行きがちなのですが、真ん中っ子さんは少し違います。
真ん中っ子さんは、どうしていいかわからなくなってしまうのです。潜在意識の根底には、“頑張る自分“がいる。それなのに頑張らなくてもかわいがられている弟や妹を見て、頑張っても報われないことを知る。
ですから真ん中っ子さんは、孤独を感じやすく、普通の人以上に愛情を欲しがる人が多いのです。
ただし、性別によって違いはあります。たとえば長男、長女、次男のケースや、長女、長男、次女のケースのように、3人きょうだいのうち、真ん中っ子さんだけ性別が違う場合です。
真ん中だけ女の子だと、お母さんの話し相手になったりして、あまり孤独感はないかもしれません。同様に真ん中だけ男の子だと、お母さんが特別扱いする傾向があり、これまた孤独感は感じにくいでしょう。
早く自立したり親元から離れたりするケースが多い理由

親からすれば、決して愛情をかけていないわけではありません。ただ、真ん中の子にかける時間は圧倒的に少ないと、私自身の3人の子育て経験からも感じます。
第1子は初めての子どもなので、その子だけに時間をかけられます。子どもも、親を独り占めできる時間があります。
第2子である真ん中っ子さんも、赤ちゃんのときは時間をかけてお世話をされ、かわいがられています。ところが、まだ真ん中っ子さんが小さいうちに第3子が生まれてしまうため、真ん中っ子さんにかける時間が物理的に少なくなるのです。
その結果、親の愛情を十分に得られなかったと感じる真ん中っ子さんの中には、ストレスがたまり、嫌なことがあると一人になろうとする傾向があります。
実際、私が知っている大人になった真ん中っ子さんは、「20歳で実家を離れました」「大学卒業後は海外で暮らしています」など、比較的早くから親元を離れる傾向がありました。
自分が願っていた承認や愛が家庭では得られない、どこか素晴らしいところがほかにあるのではないかと考える。だから真ん中っ子さんは、早くから家を出て独立したり、祖国を離れて海外で暮らしたり、組織を離れてみたりするのです。
中には、孤独になってしまう人もいます。
真ん中っ子さんは、孤独にならないことが重要です。仲間と手をつなぎ続けることが運命をよくする鍵になります。
逆に言えば、独立心が旺盛で早くから自立できるのが真ん中っ子さんです。
実際、地頭もよく器用な子が多いのです。周りを見て気遣いができるので、放っておいても自分のことは器用にこなしていきます。ですから、真ん中っ子さんには成功者も多いのです。
たとえば、2人きょうだいの第2子で上の兄や姉が優しくない場合、もっと言うと兄・姉がいじわるである場合、第2子は本当に成功者が多くなります。
第2子は生まれたときから兄や姉という見本があって、兄・姉が優しくないタイプだと、空気を読み、立ち回る訓練を物心ついたときからしているので、仕事ができる人になります。
これは3人以上のきょうだいがいる真ん中っ子さんも同じです。
2人きょうだいの第2子が、兄・姉よりも実力をつけて、自分が認められるまでのサクセスストーリーを描けばいいだけなのに対し、真ん中っ子さんは、ここでさらに下の子が生まれてくるので、「どうやら親は弱いものも好きらしい」「能力があるものだけが選ばれるわけでもないらしい」といった独特の学びをします。そして頑張り続けるのです。
手がかからない子だからこそ、特別な言葉をかけよう

頑張り続けるからこそ、真ん中っ子さんは能力が高い。能力が高いからこそ、手がかからず、親は安心してスルーしてしまうところがあります。
でも、本当はスルーしているわけではありません。親は本当に真ん中っ子さんのことが大好きなのです。放っておいてもできる子だから、心の中で「よし!」と思っているだけなのです。
手がかからない子には、口出しする必要がないため、余計な言葉もかけません。それが、真ん中っ子さんにとってはさびしいことなのです。
真ん中っ子さんをもつ親御さんは、ほかの子以上に、お子さんが一人にならないように意識的に配慮することが大切です。
そして、親は真ん中っ子さんに「あなたがいてくれて本当に嬉しい」と言葉にしてみてください。
「いつもありがとう」という感謝の言葉でもいいですし、「頑張っているね」と認めてあげる言葉でもいいです。
ほかのきょうだいがいないときに、その子にだけ特別な言葉をかけてあげることが大切です。
それは真ん中っ子さんにとってとても大切な言葉になり、心が満たされていきます。そして、真ん中っ子さんの才能を開いていくでしょう。

谷原由美著『子どもの心に自信のタネをまく方法』(青春出版)
10歳までで決まる!子どもの隠れた才能を引き出す親のたった1つの習慣とは?TikTok330万回再生の人気子育てコーチたにゆーが教える、潜在意識を味方につけて子どものやる気と才能を伸ばす子育て。





























