中学受験に落ちた子のその後 「公立で良かった!」と親子で笑顔になれた理由とは?

熱海康太
2025.12.10 16:04 2025.12.12 19:00

遠くを見る小学生の男の子

中学受験の不合格。その瞬間、世界が終わったように感じる子どもがいます。しかし半年後、多くの子が「公立で良かった」と言えるようになっています。元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、受験に落ちた子どもの心の回復プロセスを解説。公立中学での新しい出会い、勉強面での意外な発見、経済的余裕が生んだ可能性まで、子どもが輝ける場所の見つけ方をご紹介します。

最初の1か月は心の回復期

玄関で登校を渋る小学生の男の子のイメージ

「息子は不合格の日から2週間、ほとんど口をきかなくなりました」。そう語るのは、神奈川県に住む小学6年生の母親です。第一志望だった私立中学に不合格となり、地元の公立中学に進学することになったDくん。3年間の受験勉強が報われなかったショックは、想像以上に大きかったといいます。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi