中学受験に落ちた子に親が本当に伝えるべき言葉とは? 避けるべき4つのNG

熱海康太
2025.12.16 11:51 2025.12.16 19:00

遠くを見る小学生の男の子

中学受験で不合格の通知を受けた時、親としてどんな言葉をかければよいのでしょうか。「大丈夫」「頑張ったから」という励ましが、かえって子どもを傷つけることもあります。

元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、不合格を伝える時の正しい声かけを解説。避けるべき言葉、感情を受け止める伝え方、努力の過程を認める方法まで、子どもの心に寄り添う具体的な言葉をご紹介します。

最初の一言が子どもの心を決める

ある母親は、娘が不合格だとわかった時、とっさにこう言ってしまいました。「大丈夫よ、公立でも頑張れば良い大学に行けるから」。しかし、娘は母親を見て、涙を流しながらこう言ったそうです。「お母さんは結局、私じゃなくて大学のことしか考えてないんだね」。

子どもが最も必要としているのは、結果についての評価ではなく、感情を受け止めてもらうことです。「大丈夫」という言葉は、一見優しく聞こえますが、子どもの悲しみを否定してしまうことがあります。

では、どのような言葉をかければよいのでしょうか。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi