元教員が教える「子どもがいじめられている15のサイン」

熱海康太
2025.12.18 11:47 2025.12.21 11:50

落ち込む小学生の女の子

多くの子どもは、いじめられていることを親に言いません。「心配をかけたくない」「言ってももっとひどくなる」。様々な理由で一人で抱え込んでしまいます。

元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、いじめの15のサインを解説。身体の変化、感情の変化、学校や友達に関する変化、持ち物や金銭の変化、デジタル機器の使い方の変化まで、親が見逃してはいけない子どものSOSをご紹介します。

身体に現れるサイン

階段を上がる小学生の男の子

1つ目のサインは、説明のつかないケガやあざが頻繁にあることです。子どもが「転んだ」「ぶつけた」と説明しても、あまりに頻繁な場合は注意が必要です。特に、腕の内側や太ももなど、通常の遊びではケガしにくい場所にアザがある場合は要注意です。

2つ目のサインは、学校に行く前や行こうとする時に体調不良を訴えることです。中学1年生の娘を持つ母親は、娘が毎朝「お腹が痛い」と言うようになったことに気づきました。病院で検査をしても異常は見つかりませんでした。心因性の腹痛ではないかと医師に言われ、娘に学校のことを尋ねると、

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi