思春期に「急に無口になる子」と「もともと無口な子」の違い(思春期の子との接し方は、やさしい動物たちが教えてくれる 第6回)
急に無口になり、何を考えているのかわからない——そんなわが子に戸惑う思春期保護者は多くいます。しかし、この無口の中に隠れる子どもの思いがあるそうです。生き物に学ぶナビゲーターの岡幸子先生に、親を悩ませる子どもの「無口」について聞きました。
「思春期の子との接し方は、やさしい動物たちが教えてくれる」
聞き手・文/一般社団法人Raise・宮本さおり
知ってほしい無口のパターン
無口な子には、いくつかのパターンがあります。「無口で困る……」という思春期の親御さんに、まず考えて欲しいのが、いつから無口なのかという点です。元々無口なタイプだったという子もいれば、幼い頃はよく話してくれたのに、思春期で急に話さなくなったというお子さんもいるはずです。
実は、どちらのタイプのお子さんかによって、「無口」の質に違いがあります。また、「無口」の程度も、子どもによって違います。無口でも、必要なことだけ話す子や、それも含めて「まったく話さない」子まで、さまざまなケースがありますが、大切なのは、その「無口」の根っこがどこにあるかということです。
思春期になって無口になった子
例えば、小学生までは割と話してくれたのに、中学に入るあたりからあまり話さない子になったという子で多いのが、