「英語が苦手だから無理…」という親でも大丈夫! 子どもの語学力を簡単に育むコツ

石井麻由子
2025.12.18 11:31 2026.01.06 11:50

ALT、ネイティブ講師のイメージ

子どもの英語学習のサポートをしたいけど、「英語が苦手です…」という親御さんもいるでしょう。

「親の英語力は子どもの英語学習に関係ない」「親は子どもの英語学習の伴走者になればよい」と言う石井麻由子さんが伝える、親の英語レベルより大事なこととは?子どもの語学力を育むコツを紹介します。

※本稿は石井麻由子著『中学受験・高校受験・大学受験がぐっと楽になる 英語を武器にできる子の育て方』(日経BP)より一部抜粋、編集したものです。

「教室にお任せ」ではうまくいかないことも

子どもに英語学習をさせるときに、親のサポートは重要です。そうは言っても「英語が苦手なので、どうしたら? 」という親御さんもいるでしょう。

とりあえず「本人のやる気にかけてみよう」「プロに任せよう」というのも手ですが、教材を与えるだけ、英語教室に通わせるだけでは、うまくいかない可能性が高いでしょう。

もちろん、子どもがやる気になっていて、放っておいても自主的に英語学習が進むケースもあります。また、英語教室にお任せしてぐんぐん英語力が伸びる場合もあります。

けれど、そうした子どもは一握りで、「教材や英語教室に安くないお金を払っても、結局身にならなかった」と嘆く先輩親は少なくありません。

多くの場合、親による何らかの後押しやきっかけづくりが、子どもの英語に対する関心や学習意欲の向上につながっていきます。

特に幼少期は、英語学習に親が伴走できるかがポイント。では、どんなふうに伴走したらいいのでしょうか?

伴走の仕方は、親子に合った方法で

伴走の仕方は、それぞれの形があっていいと思います。例えば、絵本を一緒に読んで、共に学ぶのもいいですね。子ども向けの英語の絵本は、親の学び直しにもとてもいい内容だと思います。

「正しい発音で読まなくては」「間違って教えてしまったら」などと怖がる必要はなくて、英語の辞書アプリなども活用しながら意味や発音を一緒に調べて、「こういう意味なんだね」など、親も学びながら読み進めるといいと思います。

また、英語と何かを掛け合わせるのもおすすめです。一緒にアクティビティに取り組むのもいいですね。

今はYouTubeなどに山のようにコンテンツがあるので、料理や工作の動画で、子ども向けに英語で説明しているものを探して、親子でつくってみたり、「英語ではこういうふうに言うんだね」と会話を楽しんだりしながら、親も一緒に取り組んでみてください。

私自身を振り返ると、子ども向けの英語教材を探すのが楽しく、米国や英国など海外の通販サイトを熱心にチェックしていました。

「こんな教材があるんだ! 」と興味をかき立てられるユニークな教材を見つけるとすかさず注文し、娘と一緒にワクワクしながら届くのを待っていました。

例えば、恐竜が好きな子どもなら、恐竜に関する英語教材がたくさんあるので、そういうものを用意すると、やはり食いつきがいいですね。

子どもが好きなものという視点に加えて、さらに、親が興味を持てるかという判断基準があってもいいと思います。また、親が一緒に楽しむ姿勢があると、子どもも興味を持ちやすいでしょう。

海外サイト以外でも、今は英語教材が手に入りやすくなっていますし、購入してみて合わないと感じる場合でも、教材を売る手段もいろいろとあるので、気軽に入手してみてはどうでしょうか。

他には、親が子どもと並行して英語学習をするのも効果的です。同じ内容を学ぶ必要はありません。

親は、資格やビジネス英語など自分の仕事や生活に役立つ英語を学ぶ姿を見せればいい。英語を学んでいる親の姿を見せることが、子どもの学習習慣につながります。

読み書きができて、初めて「自走」できたことになる

親の伴走はいつまで必要でしょうか。幼児がある程度しゃべれるようになるのは、そんなに大変なことではないと思います。

特に幼少期に英語のプリスクールや幼稚園などに通わせれば、あっという間にしゃべれるようになるケースが多いです。それで「英語が話せるようになった! 」と喜んでしまうかもしれませんが、ここで満足すると落とし穴にはまります。

英語を音だけで覚えても、読み書きができるようになっていないと、すぐ忘れてしまいます。自分で読めて、アウトプットとして書くことまでできて、初めて「自走」できるようになったと言えます。自走できるまでは親が伴走する必要があります。

具体的には、簡単な本を自分から進んで楽しく読んだり、つづりは多少間違っていてもいいので、誰かに手紙を書いたりできるぐらいになると自走レベル。

ただし、まだ子どもの中で準備ができていないのに読み書きを促してしまうと、「もうやりたくない」と言われかねません。

タイミングを見極めてサポートすることが大切です。娘の場合は、幼稚園の時期をシンガポールで過ごして帰国した後、小学校低学年ぐらいで自走できた感覚がありました。

英語を共に学ぶことで、親子の世界が広がる

子ども部屋

特に共働きの家庭だと、伴走が必要というと「負担が大きそう」「時間が取れない」と思うかもしれません。ただ、そんなに気負わず、親にとっても楽しい学び直しの機会と捉えられるといいと思います。

何より、共に学ぶよさは、英語をきっかけに親子で触れ合えること。娘が小さいときに一緒に聞いていた英語の歌を耳にすると、当時の温かい気持ちがよみがえってきます。

それに加えて、親子で一緒に新たな世界を発見できるよさもあります。その共通体験は、今も親子関係の土台となっている大切な宝物です。

このように一緒に新しい世界を体験する感覚は、娘が高校生になった後も続いています。例えば、英語圏のおもしろい動画を見つけたら、一緒に見たり、国による違いなど気づいたことを共有したりしています。

昔と違うのは、今では英語力は娘の方がずっと上で、「この単語の意味を教えて? 」など私が教えてもらうことが多くなり、立場が完全に逆転したことです(笑)。

英語学習は、私にとって、娘と一緒に世界を探検させてくれる体験。「一緒に楽しむ」「一緒に世界を広げる」という感覚を持つことが、切羽詰まらずに伴走するコツだと思います。

また、これは英語に限らずですが、一緒に学ぶことで共通の話題ができ、家での会話も弾みます。

親が英語を避けていて、子どもだけが頑張っているとしたら、英語学習の中での子どもの気づきや発見は、親に伝わりません。

一緒に学び、親も英語に自信がついてくると、さらにいいことがあります。自信を持って海外旅行に連れていけたり、国際交流の場へ一緒に飛び込んでみたりと、子どもの世界をもっと広げられることです。

将来、子どもが留学する場合には、高校や大学についてのリサーチも必要ですし、親が書類を書く場面もあります。親も英語ができることで、子どもの世界が広がるケースは多いと思います。

私自身も、もし将来娘が留学することになったときには、保護者同士でも交流したいという目標があり、そのときに備えて、オンライン英会話での学習を続けています。

石井麻由子

慶応義塾大学在学中に米ウェスタンミシガン大学に留学。NHKでアナウンサーとして活躍後、夫の転勤で家族そろってシンガポールで暮らし、一人娘の英語教育に力を入れる。帰国後はラジオニュースや司会などのアナウンサー業の傍ら、英語学習コーチとしても活躍。娘は小5で英検1級に合格、中2でTED×Ogikuboにスピーカーとして登壇、高1でワールドスカラーズカップ決勝大会(米エール大で開催)に進出し、東アジアの出場チームの中で1位。

石井麻由子著『中学受験・高校受験・大学受験がぐっと楽になる 英語を武器にできる子の育て方』(日経BP)

英語が得意な子どもを育てるために、親ができることは? 「英語が得意な親でいなければ」と気負う必要はなく、親子で一緒に英語コンテンツを楽しんだり、学習計画をサポートしたりできればいいのです。大事なのは、親が子どもにとっての最高の「英語コーチ」になること。

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