片付けられない小学生が変わった「3つの箱」作戦

熱海康太

「片付けなさい」と何度言っても、部屋が散らかったまま。床が見えないほどの状態に、親は疲れ果ててしまいます。元公立学校教員で、多数の教育書を執筆している熱海康太さんは、「片付けられない子は、片付け方がわからないだけ」と語ります。完璧を求めず、段階的に教えることで、子どもは自分で片付けられるようになると解説します。

片付けられない小学生が変わった「3つの箱」作戦

小学3年生のK君の部屋は、いつも散らかっています。ランドセル、教科書、脱いだ服、おもちゃ。床が見えないほどです。母親が「片付けなさい」と言っても、「後で」と返事だけ。怒って一緒に片付けても、翌日にはまた元通りです。

片付けができない子は、やる気がないのでしょうか。怠けているのでしょうか。実は、そうではありません。多くの場合、「片付け方がわからない」のです。

「片付けなさい」は抽象的すぎる

「片付けなさい」という指示は、大人が思っている以上に抽象的です。

大人にとって「片付ける」は、物を分類し、適切な場所に戻し、床をきれいにすることです。でも、子どもにとっては「片付ける」が何を意味するのか、具体的にイメージできないことが多いのです。

いきなり「片付けろ」と言うのではなく、段階的に、具体的な方法を示すことが大切なのです。

「3つの箱」で分類を簡単にする

K君の母親が試したのは、「3つの箱」作戦でした。