少食・やせぎみの子どもに 食事量を増やす「あと1~3口」のトレーニング
「子どもがなかなか食べてくれない」「やせぎみで心配」…そんな悩みを抱えるママ・パパは意外と少なくありません。
本記事では、子どもの食事量を無理なく増やしていくための無理のないトレーニングを、人気YouTuberで管理栄養士のあこさんがわかりやすく解説。著書より抜粋してお届けします。
※本稿は、あこ(著)『子どものしあわせ栄養学』(主婦の友社)より一部抜粋、編集したものです。
「たんぱく質」を1~3口ふやすトレーニングを
皆さんに「子どもの食と栄養」に関するアンケートを行ったときに、意外と多かったのが、「食べる量が少なくやせぎみ」というお悩み。体重が成長曲線に沿ってふえていて元気なら、その子の個性ですよ、といわれますが、それでも親御さんとしては心配ですよね。
なぜ少食なのかということを考えていくと、食への興味があっさりしているという性格的なものもあるかもしれないし、あとは背景に「消化能力が低いために量をたくさん食べられない」ということもあるかもしれません。後者の場合は、消化力がアップしたら、食べる量がふやせるし、体重も適正体重になる可能性があります。
消化力が低めのお子さんは、ふわふわのパン、サンドイッチ、サクサクで軽いお菓子やあめ、アイスキャンディーを好む傾向があります。これらは胃酸を使わなくても比較的消化できるので、本人のおなかの負担が軽いんです。でも本人の好みに合わせていると、さらに消化酵素が不足して、どんどん肉や魚、卵、かたい野菜が食べられなくなってしまいます。まさに負のループ。そこで私が提案したいのが、「食べるトレーニング」。トレーニングといっても、きついトレーニングではありませんので安心してください。具体的に何をしたらいいのかというと、
1:まずふやすのは、炭水化物ではなく「たんぱく質」
2:1~3口だけふやす(それ以上のふやしすぎはNG)
3:ふやしたたんぱく質量に慣れたら、ごはんの量も少しふやす
この3つです。「食べさせなきゃ!」と思うとつい「しっかりめの量」を出してしまいがちですが、ここはぐっとがまん。
今までのお子さんの食事量をベースに考え、そこから1~3口だけ肉・魚・卵をふやして、たんぱく質や亜鉛を補給。その量に慣れてきたら、今度は主食を1~2口ふやす。こうやって、徐々にふやしていく。なかなかふえないときや、子どもがギブアップすることもあるので、ときに元の量に戻す勇気も必要です。
これを繰り返していると、いつの間にか食事量がふえていることに気づく日が来ます。わが子も少食で悩みましたが、1年くらいかけて食事量をふやすことができました。焦る気持ちもあるかもしれませんが、ゆっくりとお子さんの様子に合わせて「トレーニング」していきましょう。
食べるトレーニング以外に、1口で栄養が多くとれる食材(栄養密度が高い食材)をとり入れることも大切です。例えば、ソーセージを食べるよりも卵焼きを食べたほうが、1口あたりの栄養はとれます。成長に必要な栄養を効率よくとるために、おすすめの食材をいくつかピックアップしました。ぜひ一度試してみてくださいね。
あこ(著)『子どものしあわせ栄養学』(主婦の友社)
人気YouTuberで管理栄養士あこの初めての子どもための栄養本。子どもの食事や栄養の「困った!」に最新の栄養学にもとづいてお答えします!!
「偏食が気になる」「身長を伸ばしてあげたい」「栄養バランスってこれでいいの?」「必要な量を食べているのかな」etc.わが子には健康な体と心を手に入れて、自分の好きな運動や勉強を思いっきりやってほしい……。親の願いはそこに尽きます。子どもに幸せな人生を歩んでほしいからこそ、子どもの食事や栄養のことで悩んだり不安になったりするものですよね。
ただ、普段の食事で子どもに良かれと思ってやっていることが、実は栄養不足の原因になっていることも!さらに、「朝、起きられない」「癇癪がひどい」などの原因に、実は栄養不足が隠れていることもあります。
自身も二児の母、管理栄養士で適食アドバイザーのあこさんが、親御さんたちの不安や悩みをまるっと引き受け、最新の栄養学のエビデンスに基づいて、食事や栄養についてアドバイスします。
