牛乳で身長は本当に伸びる? 子どもの背を伸ばすために必要な7つの栄養素
「身長を伸ばしたいなら牛乳」といったイメージが定番ですが、本当にそれだけで十分なのでしょうか?
成長期の子どもに必要な栄養は、実は牛乳だけでは語れません。
本記事では、身長を伸ばしたい子に本当に大切な栄養素について、人気YouTuberで管理栄養士のあこさんの解説を、著書より抜粋してお届けします。
※本稿は、あこ(著)『子どものしあわせ栄養学』(主婦の友社)より一部抜粋、編集したものです。
食事量と栄養素を“ちょい足し“でふやそう!
昔からよくいわれるように、牛乳をたくさん飲んでいると身長は伸びるのでしょうか?
身長を伸ばすために必要な栄養素は、カルシウムだけではなく、糖質(エネルギー源)、たんぱく質、亜鉛、鉄、マグネシウム、ビタミンDと、7つもあるんです。ということは、牛乳を飲めば身長が伸びるというわけでもなさそうですよね。
身長を伸ばすには、栄養・運動・睡眠の3本柱が大事といわれます。適切な栄養摂取と適度な運動をして、しっかりと睡眠をとり、成長を促すホルモンをちゃんと分泌させる必要があります。
実は成長ホルモンの分泌には亜鉛が深く関わっているので、亜鉛不足になると身長は伸びづらくなるというデータがあります。
また身長が伸びるときには、骨だけではなく筋肉も大きく成長します。筋肉を大きくするためには、糖質・たんぱく質・鉄などが必要なのですが、低たんぱくな食事でたんぱく質や鉄が不足していると筋肉が大きくなれず、身長が伸び悩むことになります。
ビタミンDが骨をつくる手助けをすることは、知っている方も多いかもしれませんが、ビタミンDはカルシウムの吸収や骨への沈着を助けてくれます。そのためカルシウムは十分でも、ビタミンDが不足すると骨が弱くなり、身長も伸び悩んでしまいます。
いろいろな栄養素があって混乱するかもしれませんが、まずは、炭水化物に偏ったメニューにならないように、心がけてみてください。スパゲッティだけ、食パンにジャムを塗っただけ、という食事だと、身長を伸ばすための栄養素が不足するので、できることから改善しましょう。
「スパゲッティやパンを食べちゃダメ」ということではなく、スパゲッティにチキンソテーや卵を添えたり、ツナや海藻を使った料理をプラスしてほしいということ。パンにも、チーズ1枚だけではなく、ゆで卵や牛乳、豆乳を添える。ここでもやはり、ちょい足しするのがお子さんのお悩み解決につながると思います。手間をかけない“ちょい足し“で栄養素をふやしていきましょう!
また、身長を伸ばしたいときにはややカロリーはオーバーぎみにとったほうがよいので、いつもより1口2口多めに食べることをお子さんには勧めてみてくださいね。お子さんのお皿や茶わん、弁当箱なども成長に合わせて大きくしているか、点検してみてください。
骨は思春期で最大骨量(ピークボーンマス)になるため、大人になってからがんばっても、思春期以上の骨量にすることはできないんです。10代のうちに身長を伸ばす栄養素をしっかりとり、同時に強い骨を育てておくことは、一生の財産につながると思います。
あこ(著)『子どものしあわせ栄養学』(主婦の友社)
人気YouTuberで管理栄養士あこの初めての子どもための栄養本。子どもの食事や栄養の「困った!」に最新の栄養学にもとづいてお答えします!!
「偏食が気になる」「身長を伸ばしてあげたい」「栄養バランスってこれでいいの?」「必要な量を食べているのかな」etc.わが子には健康な体と心を手に入れて、自分の好きな運動や勉強を思いっきりやってほしい……。親の願いはそこに尽きます。子どもに幸せな人生を歩んでほしいからこそ、子どもの食事や栄養のことで悩んだり不安になったりするものですよね。
ただ、普段の食事で子どもに良かれと思ってやっていることが、実は栄養不足の原因になっていることも!さらに、「朝、起きられない」「癇癪がひどい」などの原因に、実は栄養不足が隠れていることもあります。
自身も二児の母、管理栄養士で適食アドバイザーのあこさんが、親御さんたちの不安や悩みをまるっと引き受け、最新の栄養学のエビデンスに基づいて、食事や栄養についてアドバイスします。
