中学受験、「子どもより必死な親」の落とし穴は? 長い受験のストレスを減らすために親ができること

井上晴美

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中学受験が始まると、子ども以上に親のほうが必死になってしまうことがあります。「自分が頑張らなければ」という思いが強くなるほど、家庭の空気もピリピリしてしまうもの。

しかし、長い受験生活を支えるために大切なのは、親が子にとっての「安全基地」になることだと、中学受験ママ力開花アカデミー主宰の井上晴美さんは解説します。子どもが安心して受験に向き合うために必要な心構えを、井上さんの著書より抜粋してお届けします。

※本稿は、井上晴美 (著)『中学受験で子どもを壊さない! 合格へ導く「5つの約束」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。

ママがゆとりを持つことが、子どもの安全基地になる

中学受験に向けて子どもが勉強をはじめると、まるで自分が受験をするかのように必死になってしまう方がいます。

「私ががんばらなければ、この子の成績が下がってしまうんじゃないか」と心配になって、自分を追い込んでしまう。そして、口うるさく子どもを注意して、結果的に子どもの心まで追い込んでしまうのです。

そうしたピリピリとした状態も、短期間ならなんとか乗り切れるかもしれません。

でも、中学受験の道のりは決して短くありません。4年生から受験を意識しはじめたとして3年間。その間ずっと緊張した空気の中で過ごすのは、親にとっても子どもにとってもつらいですよね。

親子で過ごす大切な時間がストレスだらけになってしまうのは、とても残念なことだと思います。

家庭はいつでも、子どもにとって安心できる場所であってほしいもの。

外の世界でがんばっている子どもが、家に帰ればホッとできる。どんなときにも味方になってくれる親がいて、自分を受け止めてくれる。

そんな場所があるからこそ、子どもは失敗をおそれず挑戦できるのですから。

家で一緒に過ごす親が何年にもわたってピリピリしていたら、子どもは心のよりどころを失ってしまいます。

そういうときの親は、たいていキャパオーバーになっています。

「子どもの勉強をサポートしたいけれど、どうすればいいのかわからない」
「中学受験のために手間も時間もかける必要があるのに、仕事や家事もあって手一杯」

と、追い込まれているのです。

もしそんな状態にあるようなら、「どうすれば自分の気持ちを落ち着けていられるか」を考えてみましょう。

まずやるべきなのは、親の負担を減らすことです。

私の場合は、長女が中学受験をすると決めたとき、思い切って大容量の食洗機や全自動洗濯機に切り替え、時短の仕組みをつくり、私の負担を軽くしました。

そのおかげで、子どもに厳しく接することも自然に減っていきました。

親の心にゆとりがあれば、家は子どもが安心して過ごせる居場所になります。

だからこそ、まずは「自分が心穏やかにいられる工夫」からはじめましょう。

【ポイント】
・中学受験に真剣になるあまり、子どもよりも親が必死になって心を追い込んでしまうことも
・親の負担を減らして心のゆとりができると、家庭が子どもにとって安心できる居場所になる

中学受験で子どもを壊さない!合格へ導く「5つの約束」

井上晴美 (著)『中学受験で子どもを壊さない! 合格へ導く「5つの約束」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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