比例代表って? 候補者はどう選ぶ? いまさら聞けない選挙の基本を解説
「比例代表って何?」「候補者はどう選べばいい?」
ニュースや授業で選挙の話題が出ても、子どもにどう説明すればいいかわからず、つい答えに詰まってしまうことはありませんか。
この記事では、子どもにもわかる言葉で投票のしくみや候補者の選び方を解説。
大人の予習・復習にも役立つ基礎知識を、宇野重規先生監修の児童書より抜粋してお届けします。
※本稿は、宇野重規 (監修)『選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと』(Gakken)より一部抜粋、編集したものです。
日本の選挙のしくみを教えて!
衆議院と参議院で、選挙のしくみが異なる。
衆議院…衆議院議員選挙では、小選挙区制と、全国を11のブロックに分けた比例代表制が採用されてます。候補者は両方に立候補できます。
参議院…参議院議員選挙では、1つまたは2つの都道府県の単位で代表者を選ぶ選挙区制と、全国を1つの単位とした比例代表制を同時に行います。
どうやって投票するの?
投票は、地域の小学校や公民館などで、原則として朝7時から午後8時まで行われる。
有権者(選挙権がある人)のところに、あらかじめ選挙管理委員会から送られてきた投票所入場整理券を持って、投票所に行きます。
国政選挙では、まず選挙区制の候補者を選び、続いて比例代表制の候補者もしくは政党を選びます。衆議院議員選挙のときは、同時に最高裁判所裁判官の国民審査の投票も行われることもあります。
票日に投票に行けないときは
期日前投票…投票日に仕事や旅行などの予定がある場合は、投票日前に指定された投票所で投票できます。
不在者投票…選挙期間中、投票所や期日前投票に行けない人のための投票方法。
在外投票…仕事や留学などで海外に住んでいる場合は、住んでいる国で日本の国政選挙に投票できます。
国民審査とは
最高裁判所は、国の法律や命令などが憲法に違反していないかを判断する最終決定権をもっています。国民審査は、最高裁判所の裁判官が「憲法の番人」としてふさわしいかどうかを国民が決める、大事な制度です。
投票では、やめさせたいと思う裁判官に「×」を書きます。「×」が有効投票の過半数に達した裁判官は、罷免(やめさせること)されます。
投票の前に、審査を受ける裁判官が過去にどんな判決を下したのか、また、その判決の理由を調べてみることをおすすめします。裁判官ごとの考え方の違いが見えてくるはずです。
どうやって候補者や政党を比べる?
気になる争点について、政策を比べてみよう。
「どうやって候補者や政党を選んだらいいかわからない!」
そんなときは、気になる争点について、各候補者や政党が打ち出している公約
(当選したら実現しようとしていること)を比べてみましょう。
表は、選挙での主な争点です。
若者の投票が社会を変える?
投票は「若者も政治に無関心ではない」というメッセージになる。
現在、若者(10代、20代、30代)の投票率が低い状況が続いています。これは深刻な問題です。なぜなら、政治家は、選挙で投票してくれる人を見て、政策を決めるからです。
若者が投票に行かないと、政治家は高齢者向けの政策を優先しがちになるでしょう。すると、若い世代・現役世代への支援や未来の社会への投資が後回しにされ、将来に向けた計画や改革が滞りがちになるかもしれません。
しかし、若者の投票率が上がると、政治家たちも若者の声を無視できなくなります。投票率アップは、「若者も政治に無関心ではない」という強いメッセージにつながります。たとえ自分の選択に自信がなくても、選挙に行って投票するという行動そのものが、
日本の社会を変える力になるのです。
宇野重規 (監修)『選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと』(Gakken)
「選挙、誰に入れる?」
子どもにそう尋ねられたとき、あなたは自信をもって答えられますか?
政治が暮らしと密接に結びついているのはわかっていても、なんだか難しく感じる人も少なくないでしょう。
この本は、税金、社会保障、給与、エネルギー、多様性、選挙のあり方など、ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておいてほしい様々なテーマを、豊富なデータと図解でわかりやすく解説しています。
この本を読めば、あなたもちょっとだけ自信をもって投票できるようになるかもしれません。
